どちらも東映関係の作品なのでタイアップかと思いきや、
91話の放送日は1978年12月27日。
鋼鉄ジーグの放映期間は1975〜1976年、
コン・バトラーVの放映期間は1976〜1977年とちょっと前の作品なので、タイアップ的なものというよりは、「手近なところにあったロボット玩具をちょっとつまんできた」だけなのかもしれない。
今と違って、当時はアニメのビデオソフトなど販売していなかった(というよりビデオ自体が普及していなかった)ので、番組関連の物販は放映期間中に玩具やレコード・文具などをどれだけ売り上げるかにかかっていた時代だったので、2,3年前の作品をタイアップに出すということはまずない。
という以前に、画面で玩具を見てほしがる子供視聴者層は特捜最前線を見ていないわけ(昔の子供が寝るのは早かったので、10時になれば小学生はまず布団の中だった)なのだが…
ちなみに容疑者役は風戸佑介(ジャッカー電撃隊のクローバーキング)、交番巡査の役で成川哲夫(スペクトルマン)が出演しており、特撮出演経験者の多さで知られる特撮にあって、特に東映色が強い話と言えるかもしれない。
話の内容は徹頭徹尾切なく、不幸な境遇にめげず真面目に頑張っていた青年が、ちょっとしたミスと重要な約束が迫るプレッシャーから追い詰められ、連鎖して望まない罪を重ねて行ってしまうという物語。
罪状が追加されるたびにタイプされるテロップに、見ていて「ああああああ〜」と声が漏れてしまう。
BOX6には、随分と年末話が収録されているのだが、どれも秀逸で、やるせなさ指数がかなり高い。
・90話「ジングルベルと銃声の街!」
・143話「殺人伝言板・それぞれのクリスマス!」