2005年04月17日

圭一さんに一生ついていきます漫画

今日購入した本とか。

*死ぬかと思ったH*
田中圭一(原案協力・林勇司<Webやぎの目>) アスペクト ¥1000

Webやぎの目の人気コーナー「死ぬかと思った」から、お下劣・シモ系ネタを抜き出して、田中圭一が味付けする(勿論例の芸風の絵柄で)という構成のマンガ。ゴラク増刊に掲載されていた作品をまとめたもの。

このコーナーは大体目を通しているのだが、田中圭一の料理にかかると、知ってるネタでもやっぱり面白い(意外にとシモ以外のネタも混じっている)。田中圭一好きな人ならマストアイテム。
探す時の注意は、これ、あんまりコミックス売り場に並んでいないという事だろう。売れ線コーナー・よくてサブカル系のコーナーに置いてあること多し。購入した本屋でもそうだった。あまり売れ線系統を覗かないので、危うくスルーするところだった。
田中圭一の本は「出れば買い」で購入しているのだが、版型とページ数を考えると価格が高めだとは思う。まあ、「死ぬかと思った」シリーズは全部この値段なのだけど。

*愛斜堂 1*
岡本健太郎 講談社ヤンマガKC ¥514

バードチーフ氏のエントリーに触発されて買ってしまった。読んでなければ多分目に止めてなかったと思う。罪なBlogだ…
内容は上記エントリーを参照していただくとして。絵はハッキリ言ってうまくないんだけど、「間」の芸とか、セリフの妙は持ってる作家だと思った。後半、あんまり(全然)辞書の話してない話が増えるんだけど、これはこれで面白い。個人的にはずっと辞書会議のフォーマットでもいいかなあ。
全体的な雰囲気が、意外と「クロ高」で、林田君が口火を切って前田君で落とす系の室内会話に似ているような気がした。

*真・異種格闘技大戦 1*
相原コージ 双葉社 ¥857

相方が購入。数年前から相原コージに関しては「もう(読まんでも)イイかなあ」という雰囲気だったので、相方も迷ったようだった。私は未読。前半を流し読みすると、マジメに取り組んだ「BOXERケン」というような印象?

*家で庭でキャンプで3倍楽しめる ダッチオーブン*
太田潤 成美堂出版 ¥1200

ダッチオーブン料理本2冊目。フルカラーでこの価格はまあまあかと。
料理名がちょっとイタげなのが多いが、けっこう面白そうなメニューが色々とある。
特に、下火だけでできる台所OKのレシピはありがたい。これから温かくなり、去年購入したダッチオーブンの使い勝手もほぼ分かってきたので、色々試してみたい。

・雅楽戦隊ホワイトストーンズ2 DVD
 ロッピーにて予約完了。(発売は6月)
 今回の予約特典は「ホワイトストーンズグローブ」らしい。それって軍t……
 酒田7号線沿いのローソンが無くなって、最寄の店舗はゆたかのもののみ。撤退するコンビニが増え行く中、酒田市のローソンがなくなると水どう関係の予約に困りそうで危機感が募る。送料高いので…
posted by 大道寺零(管理人) at 23:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画

2005年04月15日

BJ大行進漫画

朝一で歯医者。どれほどの大工事かと覚悟して行ったら、この前根の治療をした歯の穴を充填しただけだったので10分程度で終わる。若干腫れは残っているがかなり楽になり、微熱も引いた。何よりも穴開けっ放しだと食べ物のカスが気になって食事した気にならなかったのだが、夜からは完全に普通に飯が食べられるようになったのは嬉しい。お菓子と酒は自粛。自粛するとなるとまた、痛烈に飲みくなったり。

帰り、「コミック乱TWINS」と、「ブラックジャックマガジン」をセブンイレブンで購入。
石川賢の「武蔵」、さらに自称武蔵増える。そしてフリチン武蔵様が可愛くてタマランのですが…
「ブラックジャックマガジン」は、「ヤングチャンピオン」誌上で読みきり連載されているトリビュート企画をまとめたもの。「全頁(590P…)これブラックジャック」というのもなかなか胸焼けしそうな内容だが、執筆陣も、立原あゆみ・たがみよしひさ・青池保子・田口雅之・大橋薫…と様々で、なんとゆーか「BJコスプレ大行進」である。ベテラン陣のBJは、かなり無理があるのも混ざってるが(特に立原あゆみとか立原あゆみとか)、話となるとやはり単なる焼き直しにとどまらず、それなりに読ませる(冷奴先生に関しては…ノーコメントだが…)。主に後半のほうに入ってる、BJエピソードのリライトみたいなほうは、話の内容もほとんど一緒だったりで、「これだったら原作読んだほうが…」というのもけっこうあった。
いや実際、これ買ったのはひとえに青池保子のを読みたかったからなんだけども。
正しくは、「BJがエロイカに特別出演」ってことで。少佐とブラックジャック先生の絡みに違和感がなくて笑ってしまった。いいの私は。ジェイムズ君さえ幸せならば…
「自作にBJを登場させる」つくりでも、やっぱり高倉あつこのショボさとは比べ物にならんですとも。
これからもこの企画は続くようで、今後のラインナップも紹介されている。

・きくち正太のブラックジャック(相変わらず似せる気いっこもなし&カットだけだと男か女かすらもわからん)はまだイイとして、
北見けんいちのブラックジャック………予告カット一個だけでえらい破壊力……

今後もさらに強烈なコラボレートを仕掛けてくれるようなら、また買うかもしれない。

夜、相方とROでペア狩り中、突然サーバーキャンセルを食らう。
ROクライアントではなく、そもそもネットに繋がらないのでプロバイダーの障害かと思い1時間ほど何も出来ず。こういう時にセカンドプロバイダやiモード(今時二人とも音声端末+メールのみ)があればすぐ確認できるのだが、ともどかしい。
復旧してみれば、プロバイダではなくてNTT東日本のほうの障害だったようだ。そらー何ともならんわ。
ROに再ログインしたら、回線が切れて動きが固まった後もゲームのほうは進行していたらしく…すなわち、不可抗力でデスペナ食らっててorz。まあ、経験値50%増し期間ということもあって、1%なんてすぐ取り返せたけれども。
posted by 大道寺零(管理人) at 23:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画

2005年04月06日

幸村誠の新作漫画

*「プラネテス」の幸村誠、「週刊少年マガジン」にて、「ヴィンランド・サガ」連載開始(「e-manga」通信より)

ヴァイキングものとのこと。アクションがどんな風になるのか(「プラネテス」を通して読んでの印象だと、岩明均ほどじゃないけど、「話は面白いが、絵としてはあまり動かなさそう」な予断をしてしまうのだけど)興味あり。恐らく単行本買いになるだろう。

それにしても、e-mangaって講談社でやってる漫画関係サイトな訳だが、「幸村誠が週刊連載」という事に対する異様なまでのビビリがあまりに率直、あまりに強調なもんで笑えてしまう。編集サイドの生の「期待と不安(まあ普通後者は読者に伝えないものだが)」がバリバリ伝わってくるのもオフィシャルならではの味ってもんか。まるで江口寿史(「BOXERケン」での3ノックダウン制導入(→案の定TKO)が忘れられない)を迎えるかのような戦戦兢兢ぶりがたまらないっす。
posted by 大道寺零(管理人) at 00:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年04月05日

桜多吾作のゲッターロボ漫画

今でこそ、ゲッターロボ全シリーズが(双葉社)文庫で読めるありがたい世の中になったが、それ以前のゲッター者には、「ゲッターロボ」「ゲッターロボG」「ゲッターロボ號」を統一感ある装丁で再販してくれた大都社こそが「神」出版社であった(勿論今でもそれに変わりはない)。
「ゲッターロボサーガ(スパロボアンソロジーなどに収録されたエピソードや、若干の加筆を加えて再編された部分がある)」として双葉社版が出た現在でも、「てんとう虫コミックス」「秋田サンデーコミックス」「徳間キャプテンコミックス」の初出の体裁を極力再現してくれた功績は大きい。
もう一つの功績は、90年代の復刊ブーム時に、学年誌バージョンまでもビシッとまとめて出してくれたということだ。
「ゲッターロボ大決戦」「決戦!ゲッターロボG」がそれである。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年04月03日

同じ作品の1巻を二度買わされる屈辱漫画

★「屈辱er 大河原上」(1)(2) 坂本タクマ
 三才ブックス 各¥1050

「コミックバンチ」連載作品なのだが、1巻が出たあとずっと2巻が出ず、「どうしたのかなー」と思っていたら、いろんないきさつの末に、三才ブックスから再編集版が出ていたのだった。
(詳しい事情は、坂本先生の公式サイト「坂本タクマの絶対ギガモトXP」の「製品情報」にて)
ここでのキモは、三才版の1巻には、バンチコミックス版に未収録の回も入っているということなのだ。
その収録回の分は、まだバンチを購入していた頃なので、読んだといえば読んだのだが、どうせ2巻を買うならば…ということで、内容の80%がダブリにもかかわらず、1巻をもう一度買うことになったのだった。なかなかの屈辱である。

坂本タクマ先生は、大学の漫研時代の先輩だった。麻雀が強い人だった。爽やかな毒舌の中にも、何度か新入生の私の暴牌を見逃してくれたりという優しさを持った方で、似顔絵は実にソックリだ。
以前、麻雀雑誌に連載していた「ぶんぶんレジデンス」という作品が単行本になったのだが、残念なことに、続きがあるにもかかわらず1巻しか発行されなかった。
私のサイトのコーナー「ご本の樹海」で「ぶんぶんレジデンス」を紹介したとき、私は何と勘違いしたのか、うっかりと「2巻まで刊行」と書いてしまい、ご本人からお叱りを受けたときはもう、恥ずかしいやら申し訳ないやらでバツが悪かったことを覚えている。

この三才ブックス版刊行の最大の意義は、表紙折り返しでご本人が語っている通り、「待望の2巻目」ということにある。なかなか単行本が出にくい短編ギャグ作家の心の叫びなのだろう。坂本先生は基本的にクールな人という印象が強かったが、もう2巻に対する喜びようったらない。

<作者コメント引用>

正直に言って、本作品の1巻には何の興味もなかった。2巻こそが坂本タクマにとって重要なのだ。生涯初の2巻が。なんなら1巻を飛ばして2巻から出してもいいくらいだ。(中略)2巻が出る夢を何度も見た。町ですれ違った人が「ニカン」といったような気がして振り返った。(以下略)



作者コメントを読むだけで目頭が熱くなってきて、「ああ、なんだかやたらといい紙を使っているせいか単価がちょっと高いような気もするけど、買ってよかったなあ」という気分になってくるのだった。
ところで、作者自身が喜ぶのはいいとしても、編集までそれを前面に出しちゃって、前面どころか帯にまで明記しちゃうのは出しすぎにもほどがあるんじゃなかろうかと。


こんな帯ありかいw
「待望の2巻」の左上にしっかりと「作者」。そこまでせんでも。そこまでされたら、いつもは捨てる帯もキープせざるをえない屈辱。
posted by 大道寺零(管理人) at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年04月02日

超護流符伝ハルカ漫画

超護流符伝ハルカ 石川賢とダイナミックプロ
学研GSコミックス(\524 2005/4/26)

タイトルは「ちょうごるふでん ハルカ」。週刊パーゴルフ別冊「コミックビッグゴルフ」1〜6号掲載。
どういういきさつで企画されたのかは知らないが、「石川賢のゴルフ漫画」というだけで、戦慄をおぼえるには充分だろう。

<ストーリー>
一流の素質とテクニックを持ちながら、亡き父親譲りの「ノミの心臓」のせいで、ここぞという時に成績を残せないイマイチゴルファー・春野遥が主人公。

遥のキャディは実の祖母。ここ一番の弱さの原因である「心の鬼」を取り除くため、怪しい研究所のサイコドクターに依頼し、遥の精神にダイブしてもらう。試みは成功し、「伐折羅光臨!」の一言で、遥の奥底に宿る鬼神・伐折羅神将が覚醒。天性の素質と、それを凌ぐ超人的なパワーを発揮できるようになる。(ただし一時間に一回しか呼び出せない)

しかしそのパワーたるや、ドライブショットで大木を吹き飛ばし、バンカーを打てば土手を崩す…という分かりやすいものだったため当然っちゃ当然ながら、ゴルフ場からは出禁、日本のゴルフ界からは追放の憂き目に合う。

復帰して普通のゴルフをやりたい遥の気持ちとは裏腹に、悪の企業買収組織デストラップとの戦いの矢面に立つことになる。デストラップの本当の目的は、日本の神が宿る要所要所のゴルフ場を乗っ取って破壊し、「神国日本の崩壊(いや、本当にこういうネームが書いてあるんですぅ)」を実現させる事だった…


てなわけで、当然ながら普通のゴルフはしてないゴルフ漫画。
タイトルからして、主人公は女かな?どんな「マッスルほかほか姉さん」なのかな?と思ってたら、頭ツンツン系のマッチョ兄さんだった。伐折羅だからツンツンなんだねえ、なるほど。帯を見れば分かるが、恐らく「超人ハルカ」というあおりをつけたいだけだったのかもしれない。
さすがに星間戦争までは発展しないものの、要所要所で虚無な皆さんがた(神様系)のお姿が背景に出てきたり、「平安京陣形がどうのこうの」といったいつもの部分は健在。
全体的に、ハルカが「巻き込まれ型主人公」の性格をいつもより強く持っているので、石川賢の持ち味である「主人公が物語をガツンガツン引き回すダイナミズム」は薄れているかも。
簡単にまとめるならば「日本の命運をかけて、よりトンデモなゴルフコースで戦う、オカルトプロゴルファー猿」ってところだろうか。一応スポーツ物なので、流血内臓指数はごくごく低め。

第二話の扉絵、主人公の背景に、本編に登場しないものも含めて、「これから登場するであろう敵」らしきキャラが描いてある。
話がもっと続けば出てきたのかもしれないし、賢ちゃん先生のことだから、特に具体的に考えてなかったかもしれない。
その中でも是非見てみたかったのがこのキャラだ。
一人称はきっと「ワイ」

もう、あきらかに猿系の顔といい、シマシャツといい
おそらく、とんでもない方法で旗にボールを包ませるようなことをするに違いない。
ああ見たかった。
どうせなら、そういう系統の敵だけにして、毎回いまわの際に、ダイナミックプロのお家芸「●●先生ごめんなさい」で〆る、って形でもよかったかも。少なくとも私は許す。

ところで、読むほうも「ゴルフ漫画とはいえ石川作品」という心がまえで読んでいるもんだから、このばあちゃんのポーズとか
haruka1.gif
背負っているのはゴルフバッグのはずなのに、どうしてもオリジナル重火器に見えてしまう。

全体的に、どっちかと言えば虚無色よりもコメディ感が強いので、評価が分かれる作品かとは思うが、レーベル的に以後の入手が難しそうな事を考えると、ファンなら「手に入るうちに買っとけ」という意味でマストアイテムと言えるだろう。

<この作品から得られた教訓>
  「高原のお社を大切に」
posted by 大道寺零(管理人) at 19:53 | Comment(0) | TrackBack(1) | 漫画

2005年03月28日

スネオ隼人、違和感なさすぎ。漫画

朝目新聞」より「チェンジ!猫ガッターロボ&猫ガッターロボ・ギャアーク
(表紙ファイルかタイトルをクリックすると内容見れます)

発見してから随分経つのだが、見るたびに言い知れない満足感をもたらす傑作なのでご紹介。
要するに、「ゲッター風ドラえもん」と、「ドラえもん風ゲッター」なのだが、とにかく上手過ぎ、しかもシーンのチョイスが絶妙過ぎ。
(表紙のデザインも凝りまくり。個人的に「ウザーラコミックス」にツボった。)
原作版「ゲッターロボ」を読んでないと笑い所が伝わりにくいと思うので、一応既読推奨。

このネタの作者「調布市民」さんって、とんでもない腕の職人さんのようで、他にも「アサメグラフ」に掲載されている「漫画家17人によるブラックジャック」「14人によるブラックジャック」「幽波紋画談」などもオススメ。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 18:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年03月24日

石川賢の新連載漫画

◆「武蔵伝〜異説 剣豪伝奇〜」 石川賢
   リイド社「コミック乱 TWINS」4月号掲載

朝、相方を駅に送った帰り、セブンイレブンで見かけたので購入。

【ストーリー】
各地に、宮本武蔵宛ての触書高札が立てられた。一見単なる法事の案内に見える触書、しかしそれは暗に「将軍御前試合に参加し、柳生但馬守宗矩と立ち合い、破るべし」という意味がこめられていた。
この高札に導かれて、何人もの「武蔵」を名乗る武芸者が江戸を目指す。
京の辻斬り「宮本武蔵玄信」、江戸を目指す「宮本武蔵義経」、道中彼と出合った「宮本武蔵(たけぞう)」とその息子が登場。
果たして本物の「宮本武蔵」は誰か、そして宮本武蔵を召集する高札の真の目的とは?本編の主人公はどの武蔵?という謎を提示しつつ次号へ。(カラー表紙込み32P)



最近、単行本まとめ読みばかりで、石川賢を雑誌連載で読むというのが実に久々だったので、「32Pって短っ!」と蛇の生殺し気分。何しろ賢ちゃん先生は「2話目から早速暴走する」のが定石なので、次回も買ってしまうかも。
映画「二人の武蔵」をはじめとして、「複数武蔵もの」というのはミニジャンルを形成してると言っていいくらいポピュラーな素材なのだが、「異説」「伝奇」なんてタイトルに付けちゃったからには賢ちゃん先生に「何やってもいいっすよ」と野放しにしたようなもの。今後も「メカ武蔵」「全身重火器武蔵」「ドグラ武蔵」「時をかける武蔵」「巴武蔵」など続々登場しても驚かない覚悟完了。むしろウェルカム。

んで、久々に連載形態で読んで感じたのは、思いのほか「石川賢の書く第1回って、教科書的と言っていいほどきっちりしてる」ということ。
とかく石川賢といえば「暴走機関車」「良くも悪くも無計画」「溢れる『そんなのアリですか(アリですね)』感」ばかりがクローズアップされがちだが、キャラの魅力をしっかり出しつつ、「いつ・どこで・誰が出てきて・何が起ころうとしているのか」を提示し、かつ「なぜ・どうやって」という部分への興味を書き立てて次回に引く、という第一回の機能をちゃんと果たしている。そういう印象を受けた。
それゆえ、「一回目は割とおとなしい」印象も。これは多分にコンサバ志向が強いと思われる同誌読者の反応をうかがいつつ、雑誌カラーも意識しているのかもしれないが、「まあ初手からガトリングガンはまずいっしょ」的な配慮が見て取れる(ガトリングガン登場を確定と思ってるのもどうよ、ってもんだが

ところで、漫画版石川賢スレでは、冒頭に登場する宮本武蔵玄信を「手数の多い奴」と表現している人がいたのだが、

ネタバレ注意画像

↑そういう意味で「多い」んかい!

こういう漫画を書きながらも「おとなしいなあ」とファンに思わせる。賢ちゃん先生は本当にスゴイよ。

ところでこの雑誌、時代劇専門コミック誌なんだけど、普段あまりこの手の雑誌を読まないので、「どのページをめくってもチョンマゲ」というのは実に新鮮な感覚だった。
さいとう・たかをの「梅安」はいつもながら安定して読ませるのだけど、正直、全体的にあんまり読む所ないなあ。特に三山のぼるって、こんなスカスカの絵だったっけ。モーニングで描いてた頃は、少なくとも女性はもっと華麗な線で描いてたような気がするんだけども。
あと、近藤ゆたかのコラムを読んで、ジョージ秋山の「戦えナム」って漫画がものすごく読みたくなったっす。
posted by 大道寺零(管理人) at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年03月21日

神州纐纈城漫画

★神州纐纈(こうけつ)城(全4巻 講談社)
 原作:国枝史郎 作画:石川賢


仕事が終わってから読了。
国枝史郎の未完の大作を、石川賢が「自分の手で完結させる」と燃えて描ききった。
勿論、ファンであれば「その前に完結させるべきものが色々あるんじゃないのセンセ」とか、そーゆー無粋な突っ込みは当然抱くんだけども、いつもながらの怒涛の迫力に置き忘れてしまうのだった。

 武田信玄の若き家臣・土屋庄三郎は、ある夜更けに道端で見すぼらしい物売りから「布を買わないか」と声をかけられる。深紅の美しさをたたえながらも、あまりに禍々しい色合いために誰も買ってくれない、と物売りが語るその布は、人間の生き血で染められた「纐纈布」だった。物売りはさらに「纐纈城」と、出奔した庄三郎の父のことを語る。庄三郎の運命はその瞬間から激しく大きく揺れ動いていった…
 富士山麓の霧に包まれた謎の水城「纐纈城」では、業病に蝕まれた仮面の城主のため、捕らえた人間の生き血を絞り、臓器を取り出しているという。突如出奔した庄三郎・それを追う鳥刺の高坂甚太郎・塚原ト伝・原作には出てこないんだけど織田信長…がそれぞれの目的で纐纈城の謎に迫る。

 3巻までは(一応)原作の流れに沿ったストーリーで、4巻目が「石川版纐纈城」ということらしい。
 もともとこの話は、「今昔物語集」や「宇治拾遺物語」にある「慈覚大師が唐に渡った時に、旅人を捕らえて生き血を絞り、その血で染めた布を売るという『纐纈城』に騙されてとらわれ、危機一髪だった」というエピソードに発想を得たものなのだが、もう纐纈城のシーンは「血で血を洗う」というのが比喩でもなんでもねえという凄まじさ。ダイナミックプロの社風にぴったりフィットした世界観の中で、賢ちゃん先生の筆も絶好調なのであった。

 なんと言うかこの、「アニメとか映画にできそうもない」「放映配給できそうもない」「いつR指定ついてもおかしくない」「それどころか回収騒ぎになっても不思議じゃない流血ハラワタっぷり」。これが永井豪ワールドと石川賢ワールドの差なんじゃないかと。
 そしてファンは「こんなにやっちゃっていいの?いいの?」「オレはいいけど!(by「へんちんポコイダー」)」と痺れまくるわけで、それが石川賢的快楽なんじゃないかと。

 原作では、纐纈城主が事切れた(?)ところで終わっており、纐纈城や城主の正体、庄三郎のその後など諸々の謎が投げっぱなしということなのだが、いつも引きずられがちな「虚無ワールド」にトリップすることなく、力技で終わらせながらも後への恐怖も匂わせるというラストは悪くないのでは、と思う。(原作を読んでいないのできっちり評することができないのだが)
 ただ、最終的に神の側が地獄側に勝利するというラストに、なんとなく予定調和的な食い足りなさを感じてしまうのも否めない。おそらく、最近「天国も地獄も関係ないわ〜!」な無法パワー炸裂の賢ちゃん作品ばかり読んでいたせいだと思う。ゲッター線、というか石川線の被曝ゲージがますます上がっておる次第。
 ところで、庄三郎を追う甚太郎の仲間として、なぜか剣豪の「黒木豹介」が登場している。
 「極道兵器」にも、「赤虎さん」が登場している(しかもご丁寧にベレッタでヘリでもなんでも兵器で撃ち落す)し、この赤虎さんと容貌が一緒なので、間違いなくあの特命武装検事だと思われ。
 石川先生、黒豹シリーズ好きなのか?好きそうだけど。

 夜中、この物語の原点となった「宇治拾遺物語」の原文をネットで探す。駒澤大学でテキスト化したものもあったのだが、読みやすいPDFも別サイトで公開されていたのでダウンロードして印刷し、読む。思えば古文読むのって久しぶりだなー。この話、文法的に難しいわけでもないので、学校に勤務していた頃に生徒に読ませればよかった(悪趣味)。
posted by 大道寺零(管理人) at 20:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年03月20日

柳生十兵衛死す漫画

柳生十兵衛死す
Amazonより、「柳生十兵衛死す」と「神州纐纈城」届く。
最近もう本当に石川賢の漫画しか買ってない。今のダンボールに虚無戦記とかゲッターとかうず高く積まれていると、明らかにその付近だけ空気が違う。ゲッター値とか。

◆「柳生十兵衛死す」(全5巻) [集英社 ビジネスジャンプコミックス]
   原作:山田風太郎 作画:石川賢


【ストーリー】
山城国相楽群で、柳生十兵衛が死体で発見された。
しかしその死体は、十兵衛とは逆に右目が潰れていた…
当代随一の剣豪の身に何が起こったか?そもそもその死体は本当に十兵衛本人のものなのか?
その死に至る奇想天外な顛末を語る物語が始まる。

時間を一年遡り、慶安二年。金春竹阿弥の能に興じる十兵衛の前に、由比正雪が現れ、自らの軍学同乗の指南役にスカウトする。しかしニベもない態度で応じる十兵衛。キれて襲い掛かる正雪の従者を、奥義「離剣の剣」で軽くあしらう十兵衛を見て、能楽の奥義を悟る竹阿弥。入魂の舞に酔いしれる一同の目の前に、突如現れる武者軍団と機動江戸城。
現れた男は、「もう一つの、忍が支配する江戸時代」を支配する「忍者・徳川家康」を名乗り、十兵衛を「自分の江戸時代を滅ぼす男」であるが故に抹殺すると宣言し、襲い掛かる。

「優れた能とは観客の精神を別世界に誘うもの、それを極めた『影能』は、精神ならず肉体をも別の世界と時間に導く『刻渡り』の装置となる。金春竹阿弥・その子七郎と共に、空間と時間を越えた『時代との戦い』が始まる。


「主人公が死んでるシーンからいきなり始まる(そもそもタイトルからしてそうなんだけど)」というショッキングな構成でつかみはOK。しかし残念な事にこの作品打ち切りなもので、「なんで逆目潰れた十兵衛が死んでたのか」という謎が解明されないまま終わってしまうのが残念無念。1巻2巻書き下ろしで構わないので続けて欲しかった…例によって原作無視の大暴れとはいえ、山田風太郎の敷いた筋はあったわけだし。
ラストの「戦いはこれからだ!」という、ストレートすぎてなかなか誰も使わないセリフに涙。

石川賢が動かす柳生十兵衛といえば、「魔界転生」での実績もあるので、キャラと暴れっぷりには折り紙つき。
「忍者・侍・剣豪・エロ・そしてSF」という山田大サーカスに加え、「重火器・空中戦艦・流血大増量・一瞬だけ虚無」という「石川俺ワールド」がエキサイティングに作用しあい、一気に読ませる展開。ウマナミや月の輪の宮もいいキャラクターで、ホント「打ち切りで途中までなんだけど」という枕つきでしか推薦できないのが口惜しいっす。

ツボ:(十兵衛のセリフ)
   「(敵の忍者を斬り捨てて)俺の刀の切っ先の届く奴はすべて斬る!」
   「(鎖鎌の忍者に銃ぶっぱなして)切っ先の届かない奴も殺す!!」

「撃つ!」じゃなくて「殺す!」って辺りがイシカワイズム炸裂で素敵過ぎ。

まあこの無念さを晴らすため、近々原作の方も是非読んでみようと思う。
ええ、オトナですから、「石川版を読んで原作読んだつもりになっちゃダメ」ってことくらいは分かってますともさ。

明日の仕事のプリントなど作りつつ(年末にレーザープリンタ購入して本当に良かった…)、5巻まで一気に読む。纐纈城は時間がないのでまた明日。
posted by 大道寺零(管理人) at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2005年03月15日

小池せンせいにまつわるエトセトラ漫画

 小池一夫作品と言えば、シトシトピッチャンであったり多分にエレクチオンだったりするわけだが、何より特徴的なのは「あンた〜〜」とか「そうなンだ」などの、「『ん』がことごとくカタカナの『ン』で表記される」こと、というのに異論は出ないだろう。
 ネームだけならいざ知らず、中には「涙弾(るいだン)」のごとく、作品のルビにまで自己主張しているものまである。(サブタイトルとなると列挙に暇がない)
 確かにこれ、見ただけで勢いというか独特のリズムを生み出しているし、「マンガでは字面もまた絵面」であるから、「誰がどう見ても小池作品」というインパクトを与える事にも成功している。

 この起源については、以前漫画板の小池スレで興味深い説が出ていた。要約すると

若き小池一夫氏は、直木賞作家の藤原審爾のサロン(当時「藤原学校」と呼ばれ、文壇に影響力が大きかったらしい)に入ることを切望していた。
しかし、藤原氏に気に入られず(一説には、小池氏は歯槽膿漏で口臭が強かった事で嫌われたとか)、サロンに加えてもらえなかった。
その後小池氏は山手樹一郎に師事、時代小説方面へ歩み学んだ。
「ン」表記を使用していたのは藤原一門で、小池氏が「ン」を使い続ける背景には、捨てきれぬ憧れとルサンチマンが根底にある。


という話で、ドラマとしてはなかなか面白い。

で、先日小池一夫オフィシャルサイト質問コーナーに、そのものズバリの質問(Q5)が投げかけられていた。
小池サイドの公式見解としては、
「ネームが妙な部分で区切れる事によって『なぎなた読み(詳しくはリンク先参照)』を起こさないように、また『字も画』なので、見やすく、読みやすくするように」
ということらしい。
確かに漫画のネームは、フキダシに格納される関係上、普通の小説などより頻繁に改行される。
しかし改行場所は写植の入れ方一つでどうにでも読みやすくできるし、「ン」にすることによって「なぎなた読み」が防げるかどうかというのは疑問なのだが、まあ後半の方がメインの理由で、要は「より分かりやすく、インパクトが伝わりやすく」なるように、ということなのだろう。

仮に理由が前者(藤原学校説)にあるとして、公式で書くようなことでもないわけだ。
二つの理由を総合して、
「『ン』を使っていた藤原学校には思うところはあるけれども、自分が考える表現技法としては優れているので使っている」ってところなのだろうか?
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ついでにもう二つほど小ネタ。
「ぼくらのマジンガーZ」「Zのテーマ」「おれはグレートマジンガー」「勇者はマジンガー」「電子戦隊デンジマン」などをカラオケで歌った際、「作詞:小池一雄」というクレジットが出て驚いた事のある方もいると思う。
一部で「小池一夫とは別人」説が流布しているが、これはれっきとした本人の仕事(小池「一雄」は60〜70年代の筆名で、「子連れ狼」などの発表時にもこの名前だった)。
ということで、これらの歌詞を小池調にリライトしてみると、なんつーかもう、タマランものがある。

小池一夫は、かつてさいとうプロのスタッフで、のちに独立した。
「ゴルゴ13」の初期のプロットなどに関わっていたとのこと。
そう考えると、ゴルゴ1巻で「いきなりブリーフ一丁ゴルゴ」が登場するのも、ものすごい勢いで納得できてしまう。
posted by 大道寺零(管理人) at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画
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