最近気付いたことだが、私はわりと「旅館・ホテルものドラマ(主人公がスタッフとか女将として成長する系統のもの)」を好むようで、まあドラマならではの非現実的で強引な展開があっても多少は薄目になって楽しもうとする傾向がある。
先月中盤頃から家で安静生活となり、PCにも極力触らないように自製するとなるともはややることといえば本を読むかTVを見るかくらいのもの。
で、ヒマつぶしでいつもは見ないようなドラマも見ていたのだが…
現在放映中(といっても今週で終わる)の朝ドラマ「どんど晴れ」。
毎朝楽しみに見ている方には申し訳ないが、
このドラマの脚本があまりに酷くてお話にならない。「最低の朝ドラ」を語る際に必ず出てくるのが、
超展開脚本と電波系主人公の力で史上最低視聴率を叩き出した快作「天花」なのだが、内容の酷さは
けっこう肉薄しているように思える。
物語の概要は、
「横浜の洋菓子屋の娘である主人公が、恋人(ホテルマン)とともに、彼の実家である盛岡の老舗旅館に行き、最初は拒絶やいじめなどを受けつつも仲居修行をやりぬき、色々あったけど恋人と結婚。夫は旅館後継者・自分は若女将となり、『もてなしの心』を体得しつつ旅館の伝統と格式を受け継いでいく」
という比較的オーソドックスなものなのだが、とにかく脚本がダメすぎる。むごいと言ってもいい。
こういうドラマを作るならば、旅館業の現状や接客メソッド、また舞台となる地域についてリサーチや勉強をするのが当然だと思うのだが、
到底それがなされているとは思えない内容。(ついでに言えば、脚本家の社会・経済面の常識が著しく欠けていると思わせる適当過ぎる展開もポカーンに拍車をかけている)
どう贔屓目に見ても「盛岡のるるぶ見ながら書いてます」程度。この脚本家・小松江里子(当然ながら「水曜どうでしょう」の天才スタイリスト女史とは同名の別人)は、
恐ろしいことに再来年の大河ドラマ「天地人」のメインライターに決定している。「直江兼継というマイナーな主人公で大河って大丈夫かいな?」と心配しつつも、山形県民としてちょっと期待する部分もあったのだが…これは…
始まってもいないのに既に終わっちゃった感が濃厚に……
続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 16:49
|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
TV