2010年02月08日
現代萌衛星図鑑 (一般書籍)
三才ブックスより発売。
そのタイトルと表紙で、「はいはい擬人化擬人化」「なんでもかんでも萌え系ですか」とスルーしそうになるのだが、中身はかなり骨太で、驚くほどに直球サイエンス。
全部が漫画、イラストではなく、7割くらいがルポ風の文章で構成されています。
日本で生まれた人工衛星をいくつかピックアップし、開発や運用にどれほどの現場の苦闘があり、制限の多い中で困難を乗り越えて来たかが過不足なく、また印象的に著述されており、正直燃えます。そして不覚にも泣けます。
印象としては、初期の(内容が濃かった頃の)「プロジェクトX」にかなり近い感じです。
ただの萌え系だろ、と思って中を読むと、かなりの嬉しいカウンターパンチを食らわされる一冊。お勧めです。
Amazonのなか見機能で、全体の雰囲気がある程度掴めるかも。
以前ご紹介した「はやぶさ」動画に感情を動かされた方には文句なしにお勧めです。
浅すぎず、マニアック過ぎない適度な内容は、中学生〜の生徒さん(理科好きなら小学校高学年ぐらいからでも)にもぴったりではないでしょうか。
取り上げられている人工衛星は
・気象観測衛星「ひまわり」
・ハレー彗星探査機「すいせい・さきがけ」
・技術試験衛星VII型「きく7号/おりひめ・ひこぼし」
・環境観測技術衛星「みどり2」
・次世代型無人宇宙実験システム「USERS」
・小惑星探査機「はやぶさ」
・月周回衛星「かぐや」
の7つ。やはりはやぶさのエピソード漫画が一番泣けました……
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2009年07月23日
電子焚書 (一般書籍)
「kindle」とは、アメリカでAmazonが販売しているポータブル電子ブックリーダー端末機のこと。
デジタル出版社が提供していた電子ブックが、カナダやオーストラリアの基準では著作権切れの「パブリックドメイン」の条件を満たしていたので提供されていたのだけども、アメリカ基準だとまだパブリックドメイン化していなかった…ということが判明。
で、Amazonはラインナップからデータを削除し、購入済みの顧客には返金を行うと説明した。
Kindleユーザーは、購入したKindleブックをAmazon.com内の本棚に保管し、WhisperNetという通信技術を通じて本棚内のKindleブックを対応するリーダー端末に同期・転送する。現時点でKindleプラットフォームでは、Kindleストアでの商品の取り扱いが中止になると、購入者の本棚にも反映され、購入者が気づかなければ、そのまま同期を通じてKindleやiPhoneなどのリーダー端末からも消えてしまう。 Amazonとしてはリーダー端末からの回収が目的ではなく、権利に問題のある商品の取り扱いを中止した結果、購入者のリーダー端末内のコピーも削除する形になっているようだ。
しかしながら、これが普通の書物だったら、問題が発覚したとしても販売済みの本が強制的に回収されることはないだろう。夏休みの宿題として「1984」をKindleで読み進めていたという学生は、Kindleブックと共に途中までのメモ書きを失ってしまったとこぼしている。削除と代金の返金という対処に納得していない購入者は多い。そもそも流通するはずのない商品が流れたのが、今回のトラブルの原因であり、急成長の裏に見え始めた Kindleストアの綻びを、米Amazonがどのように修繕するかが注目されるところだ。
それにしても、あちこちで漏れなく言及されていることだが、この
「偉大なる管理者様が勝手に自分の本棚に介入し、都合の悪い書物を消去した」
対象となったのが、こともあろうにオーウェルの「1984」と「動物農場」というのがもう、偶然とはいえ洒落が利き過ぎというか、あまりにも出来過ぎで、不謹慎ながら笑いをこらえることができないのだった。
この「居ながらにして」「知らないうちに」「遠隔操作で」っていう状況・感覚がほんとに1984。
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2009年07月08日
お子様にも安心してすすめてあげてください (一般書籍)
・Yahoo!知恵袋
息子が「ドグラ・マグラ」という本を持ってます
表紙のイラストが怪しげです
裏表紙に[これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。]
とあり、あらすじ的なことは書いてありません
どんな内容なのでしょう?
息子は大丈夫でしょうか?
ネタ質問か?と思いきや、質問者の過去質問を見るとそうでもないのかな?
それにしてもベストアンサーがナイスすぎる。
そして
不本意(?)ながらベストアンサーにさせていただきます
という質問者のコメントもいい味出してる。
まあ私も青空文庫でDLして読んでるけど精神に異常はきたしておりません。だから大丈夫でしょう。
本当に異常はきたしておりません。
三大奇書を複数回読まれたidoさんですら精神に異常をきたしておられないのですから精神に異常をきたすことはありません。
2009年06月18日
どうにでもなれとさあ殺せと 言ったのはどこのどなた様 (一般書籍)
集英社文庫のこのシリーズねえ…
荒木の「伊豆の踊子」あたりはギャップが凄過ぎて逆に感心したのだけど、全体に「表紙で期待して読んだらガッカリ」指数が多いのじゃないかと。
新潮・角川あたりにどうしても後れを取ってる感じのレーベルだから、独自色を出して頑張ろうとしてるのだろうけども。
それにしてもこの「地獄変」の表紙はちょっとあまりにも「ないわー」と思うのだけども…いくらなんでもかけ離れ過ぎでは?
だって「地獄変」に登場する吉秀は
あの時の事がございました時には、彼是もう五十の阪(さか)に、手がとゞいて居りましたらうか。見た所は唯、背の低い、骨と皮ばかりに痩せた、意地の悪さうな老人でございました。それが大殿様の御邸へ参ります時には、よく丁字染(ちやうじぞめ)の狩衣(かりぎぬ)に揉烏帽子(もみゑぼし)をかけて居りましたが、人がらは至つて卑しい方で、何故か年よりらしくもなく、唇の目立つて赤いのが、その上に又気味の悪い、如何にも獣めいた心もちを起させたものでございます。中にはあれは画筆を舐(な)めるので紅がつくのだなどゝ申した人も居りましたが、どう云ふものでございませうか。尤もそれより口の悪い誰彼は、良秀の立居(たちゐ)振舞(ふるまひ)が猿のやうだとか申しまして、猿秀と云ふ諢名(あだな)までつけた事がございました。
ですよ??
その年老いた、貧相で卑しげな容貌の男が、クライマックスで狂気の業に身も心も任せつつ
何故か人間とは思はれない、夢に見る獅子王の怒りに似た、怪しげな厳(おごそか)さ
を見せるからこの話はイイのであって、表紙の若いイケメンはどこのどなた様ですか?
それ以前に、一回でも本文読みました?という感じなんだけども…
(本文の引用は「青空文庫」のテキストより)
2009年05月25日
2008年11月14日
2008/11/14 中央図書館利用メモ (一般書籍)
返した本と借りた本の備忘録。
続きを読む2008年10月29日
「モンテ・クリスト伯」感想(その8)麝香葡萄の謎 (一般書籍)
71章「パンと塩」では、温室で伯爵とふたりきりになったメルセデスが、そこになっている麝香葡萄を彼に勧め、伯爵が固辞するシーンがある。
続きを読む2008年10月27日
「モンテ・クリスト伯」感想(その7) いろいろ見つけたもの (一般書籍)
前の記事を描くためにいろいろ検索していたら、とあるサイトのコラムで、アメリカのサブプライムローン問題について語っている文章で、ダングラールが伯爵に欲をくすぐられて破滅するくだりを例として挙げていたのだが…
その破産のストーリーは、
『モンテ・クリスト伯となったエドモン・ダンテスはパリのダングラール銀行へ。伯爵の肩書きを信用し、会うダングラール。モンテ・クリスト伯は100万フランで公債を買うという。「どの国の公債を?」「ハイチ」「ハイチですか?分かりました!」ハイチの公債を買う金100万フランも用立ててハイチ公債を買う。「明日には300万フランになる」という伯爵の言葉どおり翌日ハイチ公債は値上がりし、ダングラールは大もうけ。その後も伯爵の言うとおりに売り買いして大もうけ。すっかり伯爵を信用したダングラール。さらに、伯爵の言うがままにルイジアナ鉄道の株を買った結果、株が値下がりした。「株はタダ同然」、ダングラールも全財産を賭けて破産・・・・・・』
ということでした。
(※元記事はPDFなのでgoogle先生のHTML版にリンクしときます
→独思録:「サブプライムローン問題」(1/20))
へ?これって、先日私がレビューを書いた「100円ショップ岩窟王」の内容そのまんまで、本編とは全然違うんだけども……???(ちなみに本編でダングラールを破産に導く過程は、もっと周到で面白いものです)
この文章書いた人、妙にしたり顔だけども、絶対本編読んでないだろこれ。
多分このサイトの紹介文を鵜呑みにしたか、それとも300円DVDで済ませたのか…いろいろ書誌情報書いてるのになんともお粗末だ。
(なお私、黒岩涙香版は読んでません。本当に300円版のストーリーの元本とかがあるなら気になるなあ。)
続きを読む2008年10月26日
「モンテ・クリスト伯」感想(その6)ダングラール立志伝とロスチャイルド (一般書籍)
「モンテ・クリスト伯」3悪の一人、ダングラールが銀行家として成功してからの投資内容や成功の過程の一部が、ジェームス・ロスチャイルドといくつか共通しているように感じて、「ある程度モデルにしたのでは?」と思ったのでいろいろ調べてみた。
結論から先に言うと、やはりいくつかビジネス面で似通った部分もあるのだが、公債立てや売り買い・鉄道への投資といったものは、当時成功した投資家は誰もが手掛ける一般的な対象だったのでどっちともいえない…という煮え切らない感じのところなのだが…
続きを読む2008年10月24日
「虎よ、虎よ!」アルフレッド・ベスター (一般書籍)
「モンテ・クリスト伯」にハマり、アニメ「巌窟王」がもともとこっちのアニメ化企画から諸般の事情で変更となったものと知ってずっと興味があった。結局イドさんから肩を押されて購入し、読んでみたが、さすが古典SFの名作と呼ばれるだけあって実に面白かった。
とにかくものすごいパワーと「熱」がある。
小説作品として見た場合、多少こなれていない部分や乱暴な部分もあるのだが、そんないくつかの難点を吹き飛ばして、とにかく先に先にと進んでいくごり押しの力が、ストーリーやキャラクターに溢れていて、安直な比喩だけど、音楽でいえば、そんじょそこらのパンクミュージックよりよっぽどパンクそのもので、しかもプログレでもあるという感じ。
その荒々しさは同時に「粗々しさ」でもあり、好みが分かれるところだろう。多分ダメな人はダメだとは思う。
この作品が生まれたのが1956年、実に今から50年以上前というのは本当に驚かされる。
同時期の日本の状況といえば、街頭テレビが大賑わい、東京タワーはまだできてなくて、電話も一家に一台なんて時代ではなかった。その時点で描いた「未来予想図」のテクノロジー像を楽しむのもまた一興だ。
「サイボーグ009」の「加速装置」の元ネタとしても知られているが、読んでいくと実に多くの後世の作品の中にモチーフとして使われていることに気づき、「あのアイデアがすでに1956年に出てたんだ!」と驚かされる。
(追記以降ネタバレありますので未読の方は注意)
続きを読む2008年10月20日
「プラモ・ボックスアートの世界 小松崎茂と昭和の絵師たち」平野克己 (一般書籍)
原画ではなく、あくまで当時のロゴレタリングとか説明・煽りの文字入りの「箱絵そのもの」を並べてあるのが値千金。
中が見えない、箱を開けても当然その全容が分からないプラモデルの創作意欲・購買意欲をかき立てる、臨場感と雰囲気あふれる、「絵筆」の力に満ちた絵と、以下にも当時な力強いハンドメイドロゴがたまらない。
内容の割に価格もリーズナブルだと思うので、入手できるようなら買っちゃおうかなあ。
私はガンプラとかアニメ系モデルしか作らない軟弱者(それでも当時、プラモを買ったり作ったりする女子はずいぶん珍獣を見るような目で見られたものだった…って、20代になってからモーゼルのキット買って組んだ時も似たようなものだったかもしれん。シバタモデルのおっちゃんがずいぶん一から教えようとしてくれた。)で、ミリタリーとか車とかバイクとかは全然だったのだけど、「昔の模型屋のワクワク感」は強烈に蘇ってきた。
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2008年10月18日
「モンテ・クリスト伯」感想(その5)〜テレグラフって何だ? (一般書籍)
いやその…調べれば調べるほど、細かいことと当時の現実や実在の創作物がリンクしているのが面白くて…(言い訳)
「モンテ・クリスト伯」の面白さの一つに、「情報戦」という要素がある。伯爵の復讐の中で、彼はこの情報を巧みに操作する場面が登場するのだが、それが可能なのも、当時すでに通信網が整備されていた背景あってのことである。
作中に何度か登場する通信網こそ「テレグラフ」だ。
しかしこのテレグラフ、作中で何度か登場するにもかかわらず、今一つどういうものなのかピンと来ない。
名前だけ聞くとなんだかファックスみたいなものを想像してしまうのだが、設定では伯爵がパリの社交界に現れるのが1838年。
まだモールス信号(1840年にモールスが特許取得)も電話(1876年にグラハム・ベルが特許取得)も登場していない時期なのだから、そんなテクノロジーは存在していない。
後の方に登場するエピソードを見てようやく、「一定の距離ごとに信号塔があって、その中に人が常駐して、ものすごく大規模な暗号伝言ゲームをやってるようなシステム」だということは理解したのだが、どうもイメージが具体的にならない。そもそも、日本でそんな通信システム使われてたっけ?
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2008年10月15日
「モンテ・クリスト伯」感想(その3)〜ジャニナとエデの父アリ・パシャ (一般書籍)
「エデの故郷・"ジャニナ"ってそもそも地図で言えばどこ?」
「エデの父、アリ・パシャ(アリ・テブラン)は実在した人?」
という疑問が湧いて来たので調べてみた。これまで述べたように、この作品では設定当時の社会情勢がほぼそのまま反映されているので、実際にギリシャのどこなのか、実在している(あるいはモデルがいる)としたらどのような人物だったのかに興味を覚えた。
また作中では、「アリ・パシャ」について、「ヨーロッパでも誰もが知っている有名人」とあるのみで、今一つ詳しく語られていない。これはいくつかの社会情勢と同様に、ほぼ同時代(発表から少なくとも10〜20年くらい前の、ほとんどの読者の記憶にある範囲の時期)のことで共通理解があるため、クドクド語る必要もなく、かえって物語のテンポを削ぐからでもあるのだろう。
「パシャ」というのはトルコの官職名・総称なので、名前だけ聞くと当然トルコ側の人間に見えるのだが、作中のアリ・パシャはフランスと結んでギリシャ(当時は長年トルコの支配下にあった)の独立を援護する立場にあった。そして単にトルコから一地方を任されているのではなく、まるで一国の王であり、エデもまた王女級の扱いをされている。そしてなぜ「パシャ」の名を持ちながらトルコからの攻撃を受けて滅ぼされるのか。
当時のギリシャの歴史状況…というか地域的にはアルバニアの歴史状況と言った方がいいのかもしれないが、それがスパッと頭から出てくればいいけれども、あの辺の事情も各国の思惑が絡んでややこしく、そうそうすぐにはつながらないことが多いと思う。
結論から言えば、
・ジャニナ(ヤニナ)は、日本で出ている地図等での一般的な表記は「ヨアニナ」「イオアニナ」「イオアニア」
・エデの父「ジャニナのアリ・パシャ」は実在した人物
である。
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2008年10月10日
「モンテ・クリスト伯」感想(その2) (一般書籍)
文中の「伯爵」は、名前を挙げて特定していない限りすべて「モンテ・クリスト伯爵」のことです(いちいち書くのが面倒なので…)。
[注:全体的にネタバレだらけですので未読の方はご注意]
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2008年10月09日
「モンテ・クリスト伯」感想(その1) (一般書籍)
いやー面白かった。
「1日1冊は無理だろなあ」と思っていたのが、正味5日かからずに読破してしまうとは自分でも驚いた。
かつては「巌窟王」の名でも日本人に親しまれ(最近子供向けのリライト版もあまり見なくなってしまった気がするが…)、復讐ものの傑作として知られ、数々の翻案作品を生みだし、今なおクリエイターをインスパイアし続ける作品。として、私同様「概要は知ってる」が、実際に全訳を通して読んだことはない…という方は多いのではないだろうか。
勿論全編を貫くのは主人公の復讐譚なのだが、その中にもさまざまな要素がバラエティ豊かに詰まっており実に飽きない。
ある時はラブロマンス、ある時は船乗りや海賊が跋扈する海の男の海洋ロマン、アクションドラマ。
またある時は法廷劇・残酷性や退廃を隠さないピカレスクロマン・親子愛や友人愛や葛藤のみならず、最後には宗教的観念までも抱合する人間ドラマとして展開して終劇となる。
ややロングレンジではあるがつとめて伏線を回収したり、序盤に出てきた人物が終盤意外なところで出てきたりするのを見つけるのもまた楽しい。
この作品は当時新聞連載小説として発表されたこともあってか、大げさに煽るような文ではないのだが、とにかく「この次どうなるの?」という「ヒキ」が上手い。
そんなわけで、一度読みだすともうやめられず止められず。終盤に差し掛かるとますますページをめくる手が加速する一方で、残りページが目に見えて減ってくると「もう少しで伯爵ともお別れか…」と名残り惜しくもなってくる。
こうした傑作に出会うといつも、「更級日記」の有名な、源氏物語全巻セットをゲットして一気読みにふけり、「この快楽に比べれば、お妃様の位もナンボのもんじゃい」というあのくだり(超意訳)を極めて共感的に思い出し、1000年近く経っても、傑作の感動や書痴の信条は呆れるほどに変わらぬものなのだなとしみじみ思う。
[注意:これ以降色々ネタバレがあります]続きを読む
2008年10月06日
市の図書館に行って来た (一般書籍)
というか、前職中に勤務先の学校図書館から色々借りたことはあったのだが、公共の図書館を利用すること自体15年ぶりくらいになるかもしれない。
さほどの蔵書でないとしても、岩波文庫の「モンテ・クリスト伯」揃いくらいはあるんじゃ?と思い行ってみたのだった。
近場のブックオフにもなかったし、普通に買えばいいのだろうけど先日のオフと今月来る特捜DVDの支払いもあるし懐も厳しい。一度くらいどんな棚か眺めてみたいという気もあった。
で、結論から言えば、めでたく「モンテ・クリスト伯」の岩波文庫セットはあったけれども全体的な蔵書はけっこうしょぼい…(特に文学)という印象だった。
「虎よ!虎よ!」もなかった…というか、早川文庫シリーズ自体なかったし…
こうして考えると、早川・創元等の文庫シリーズも充実していた山形市立図書館(小中学生時代の読書ではお世話になりまくった)は良い施設だったんだなあ…
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2008年10月02日
「船の本」柳原良平 (一般書籍)
ここは比較的一般書・文庫のスペースが広く、主眼の探しものは「虎よ!虎よ!」と「モンテ・クリスト伯」(分かりやすくて恥ずかしいな)で、どっちも概要は知ってるけどちゃんと読んだことがなかったのでこれを機会に…と思ったのだが結局どちらもなかった。しょんぼり。たまには地元の図書館でも行ってみるかなー…
月末なのでセールをやっていて、一般書籍の一部が半額だったり、300円以上の漫画が4冊で1000円だったり。
残念ながらめぼしいものが何もなし。
復刻の「ケネディ騎士団」はずいぶん迷った挙句に買わず。いや望月三起也好きなんだけども、なつかし漫画は自重しないと本当にあっという間に勢いづいて増えてしまうからなあ。収納場所がいよいよ困ったことになってきてるんだ。
とか言いつつ、「アイアンマッスル」と「魔山マウジンガ」も散々迷って棚の前で考え込んでしまった。
結局買った漫画は「ピルグリム・イェーガー」(5)一冊のみ。そしてこの漫画はたまに読むと誰がどの陣営だったかすぐ分からなくなるので結局1巻から読み返したりしていた。
今回掘り出し物というか、呼ばれて買ったような気になっているのが、柳原良平の「船の本」。
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2008年07月07日
支那文を讀む爲の漢字典 (一般書籍)
2007年08月06日
終業式だよ!絶望先生 (一般書籍)
終業式の日、児童たちに「ハリー・ポッター」最新刊の結末をばらした校長(Tokyo Fuku-blog)
英国のサマセットにあるセント・ジョンズ小学校の校長先生が、子供たちの夏休みの楽しみを奪ってしまった。学期の最終日にハリー・ポッターの最新刊「ハリー・ポッターと死の秘宝」の結末を朗読してしまったのだ。
ルイ・スウィフト君(9)はいう。「なんで校長先生があんなことをしたか分からないよ。いつもは人をがっかりさせることなんかしないのに。」「先生はハリー・ポッターの本を持ってるとも言わずにただ読み聞かせ始めたんだ。」 ジョーダン・アシュマン君(10)は「楽しみがなくなっちゃったよ。」、11歳のジョー君は「みんな文句を言ってるよ。」「僕は結末を知りたくないから耳に手を当てて目をぎゅっと閉じたんだ。」という。
バンフィールド校長は学期末の集会に集まった400人以上の児童の前で、同書のクライマックスを抜粋して読み上げた。地元の教育委員会は、「同校ではその日で学校を去る職員や児童にお別れをしていました。」「別れというテーマにふさわしい短い一節が注意深く選ばれました。」「学校側はこれが児童の楽しみを奪うとは考えていませんでした。」と説明している。
「学校側はこれが児童の楽しみを奪うとは考えていませんでした。」
……いや、考えようよ!!
ネットの記事や掲示板ならともかく、終業式の校長の話は不可避状態だし、そこで校長おん自らが「犯人はヤス」発言って…
学校周辺地域の本屋さんも青くなっているいるのでは…
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2007年05月08日
昭和19年の岩波文庫 (一般書籍)
で、もう一冊ある戦前(というか戦中)の岩波文庫の検印を見てみようと思い手に取った。

「宋名臣言行録(上)」
和田清 校閲
河原正博 訳註
(3386−3388b) 定価:1円
昭和19年の初版である。
和田清先生といえば、宋史研究の大家。
「これはもしかして、和田清タンの生ハンコゲットか?」
とハァハァして奥付を見たれば、河原先生の生ハンコだった。
基本的に和田氏はこの訳に当たって、岩波書店に河原氏を推薦し、その責任上校閲と序文を手がけたという感じだったらしい(序文より)。
私(多分)が学生時代、仙台の萬葉堂書店より1000円で購入。
奥付を見ると、昭和15年のものとは随分変っており、たくさんの発見があった。
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