ITmediaニュース:SNS「mixi」が支える恋――オタクとキャリアの物語 「モテ系キャリアが、モテないオタクと恋をした」
というキャッチフレーズが冠された本・「59番目のプロポーズ」に関する記事。
「バリキャリ≠オタク」ではないのは、当たり前のこと。
だがこのフレーズだと、どうしても、この「モテ系キャリア」は「モテないオタク」と対比されることで、「非オタク」という印象を受ける。で、その格差で読者の興味を引こうというフレーズなのだろう。
しかしこの記事を読んでみると、実は単にオタク同士の恋愛であることが容易に明らかになる。
だいたい、ハンドルネームが
「アルテイシア」という時点でオタクだし。
バーで2人を結んだのはアムロの着ボイス。アルテイシアさんの携帯が、「間違いない! メールだ」と静寂を破った時、冒頭のように(注:「--アムロか?」)声をかけられた。
ぶは、恥ずかしくないかその着ボイスは…
私でも入れられないが。PCにすら。
59番さんのガンダム知識は、ガンダム好きを自認するアルテイシアさんを超えていた。「マクベの鉱山のおかげでジオンはあそこまで強くなったんですよ」「ランバラルの奥さんのハモンが、昔はマクベの女だったって知ってます?」――そんな会話は、とにかく楽しかった。
三十路の男女がバーでのデートでその会話って一体…
私が周りの客だったら、さっきの「メールだ!間違いない」「アムロか?」のやりとりを聞いただけでドッ引き、というか「
敬礼出たよ!」的な気分になって店を変えるかもしれん。私のようなオタクですらそう思うぞ。
せめて居酒屋かカラオケボックスでやって欲しい。
それが恋のようなものに変わったのは、酔った勢いで誘ったコンパ。二次会のカラオケで「哀戦士」「シャアが来る!」を、59番さんとデュエットした。酔っ払ったアルテイシアさん、「『めぐりあい宇宙』の最後のセリフをあれほど完璧に言ってくれた男の人って初めてかも……」と「ちょっとぽーっとなった」。
先生!会話の内容や行動がまるっきりどオタクです!
この人は本当にモテ系だったんスか?という疑問がよぎる。
(58人から告られたというのがモテの根拠らしいが、58人と別れたってのもスゴイ話で。まさか58人が58人「付き合ってみたらなんかオタク」というのに気付いて離れていったわけでもないだろうけど)
いや、「オタク≠非モテ」という定義は成り立つわけではないが。
(見た目が良くておしゃれを楽しめてもてるオタクだってたくさんいる)
しかしなあ。
要するに、無自覚的「隠れオタク(
こんな着ボイス入れてる時点でちっとも隠れてねえ気もするが)」だった女性が、これまでは興味の無かったオタク男性と交際してみたら、自分よりも「よりオタク」である彼の前では自然体でオタク成分を開放できて楽しい、ということに気付いた、というわけか。
もっとまとめてしまうと、巷によくある「オタク同士がくっついた」だけかと。
売る側は、キャリアとオタクのミスマッチを押し出して「電車男」の柳の下のドジョウを狙っているのだろうというのが露骨に見えるわけだが…
とりあえず記事を読んだだけでかなりの
氷点下な気分に…
もっと言えば、この人の「
自分泥酔」しか伝わってこない。
「キャリアはオタクと相性がいい」とか、誤解を招く発言はオタクにもキャリアにも迷惑だと思う。
「オタクがオタクと相性がいい」だけなんだってば。
この人の話だと、「キャリア=隠れオタク因子がある」ってことになってしまいそうな決め付けだし。混ぜるな危険。
アルテイシア氏は、自分を隠れオタクと自覚はしているようだが、
「『なんだったけ、あのハモンさんが乗っていたやつ?』ときいて『キュイ』って答えてくれる人は、頼もしいし、信用できますよね」
とか言っちゃったり書いちゃったりできる人は、やっぱりちっとも隠れてないというかどオタクだろ。
「よね」とか言われても。<追記>冷静に思い出してみると、キュイに乗ったのはランバ・ラルとクランプ他であって、ハモンさんは乗ってないよな。
ギャロップとマゼラトップだったはず。
そんなウソを語る男・記憶があやふやな男は信用できないぞ。
ついでに言えば、ハモンさんは元マ・クベの女じゃなくてギレンの女だったし、そっちは小説版の話だったよな。
小説版を混合していいんであれば、
冒険王版だって混同していいってことになっちゃうし、
そしたらマ・クベがゾックで宇宙に出撃だ。区別して語ろうね。
あらー、そうすると、
こんな小っ恥ずかしい間違いが堂々と本になって書店に並んじゃうわけか。他人事なのにものすごく恥ずかしいぞ。
<追記の追記>
mixiでアルテイシア氏の日記をちょっと読んでみた。そちらには「ギレンの女」と書いてあり、「マ・クベの女」は記事ライターの誤記と思われる。
でもキュイじゃないから。
posted by 大道寺零(管理人) at 02:09
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