なんか堰を切ったように自分のトラウマ体験ばかり書きまくってるのだが。
「まんが日本昔ばなし」で、恐怖や非情のトラウマを植え付けられた人の数は、やっぱりこれも長く続いた番組ゆえに相当な被害者数にのぼるようだ。
私の脳裏に刻まれたのは、非常にメジャーな作品で恐縮だが、やっぱこれ。
*「耳なし芳一」同世代は、この「まんが日本昔ばなし」で「耳なし芳一」ファーストコンタクトを遂げてしまった向きが多いはず。あの落武者がものすごく怖かった。
お坊さんの話というと、一休さんのような「ウッカリチャッカリ系」という先入観があったため、耳がブチブチともがれるシーンでは動けなくなるほどショックだった。
松江市の人へ。
公園に芳一像を建てちゃうのはどーかと思うのですが。
*「キジも鳴かずば」これも同番組トラウマとして必ず上がる作品。
貧しい親子がいて、単に欲しがったか飢えかかったか病気になったか忘れたが、「赤いまんまが食べたい」という娘のために、父が金持ちの家に忍び込み、少しの米と小豆を盗み出し、それで小豆ご飯を作って食べさせる。父は口止めするが、娘がマリつき歌の中に「赤まんま食べた」というフレーズを入れて歌っていたのを聞きとがめられ、盗みがばれて父が捕らえられる。
捕らえられた父は、橋を立てるときの人柱として生き埋めになる(このシーンがトラウマ)。
娘は、失言が父を殺してしまったことで自分を責め、一切口を利かなくなる。村人からは「ショックで唖になり、気もおかしくなった」娘として扱われる。
それから時が過ぎ、荒野に一人立つ猟師がいる。身を隠していたキジが声を上げたために、見つけられて撃たれる。そこに例の娘が現れ撃たれたキジを抱きかかえ、「キジも鳴かずば撃たれまいに…」と呟き、吹きすさぶ風の中、いずこともなく去っていく…
このラストシーンの娘の絵が、もう「虚無」としかいいようのない表情で、忘れることができん。
「ベロ出しチョンマ」にも通じる「救われない話」の代表格だろう。
振り返ってみると、ある程度大きくなると見なくなる番組ではあるのだが、こーいうプログラムって必要だよなと改めて思う。時に理不尽な民話の中に、色々学んだ気がする。
同番組では、ごく初期のエンディングに出てきた「グルッパー」もなんか得体が知れなくてそこはかとなく怖かった。(今思うと、「ひみつのアッコちゃん」に似たようなキャラがいなかったっけ?)
あとは、日本昔ばなしほど長く続かなかったが、「世界昔ばなし」の「青ひげ」も相当ヤバかった。
同番組は、宮城まり子の語りが変に不気味だったこともあるのだが…
エンディングの「好き?嫌い?好き?嫌い? 天使がとおる 天使がとおる」という歌が妙に印象に残っている。
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posted by 大道寺零(管理人) at 15:50
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