2005年09月26日

タイトーの対応のまネコパクリ問題

のまネコグッズは10〜11月展開らしいが、ゲーセンプライズとしては先週辺りから続々稼動報告が出ている。

「天漢日常」 きな臭い話 マイヤヒFLASHの猫はいつからオリジナルキャラ「のまネコ」になったのか (その57) 「のまネコ」がやってきた タイトーのゲーム店、店員の声(このエントリー以外にも、同Blogののまネコ関連エントリーは必見です)
では、2chアーケード板「全国☆ゲーセンの従業員すれ36号店」から要所を引用してまとめている。

ゲームセンター店員の方からの報告を軽くピックアップすると

・とにかく短期間で売り切れ
 (のまネコ問題に関わってなのか、単に「マイアヒ」の流行が終わる前にという意味なのか、両方かなという気もする)
・PRのため、エンドレスで「マイアヒ」を大音量でかけまくれ
・客のクレームには一切応じず、カスタマーセンターに丸投げしろ
・1台だけでなく、マシン固めてのまネココーナー作れ

と必死の模様。
そんで売れてる模様 iiiorz

この一件+対応で、タイトーが「avex側」と見なされてしまった感がある。
「ダイノキング」の一件でもイメージダウンしまくりだし…いくらスクエニに吸収されるとはいえ、昔からのタイトーファンの中には心中複雑な方もいるのでは。続きを読む


posted by 大道寺零(管理人) at 01:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

Good Bad Jokeのまネコパクリ問題

ひろゆきがavexに、
「のまタコを商品展開したいがavex的に問題ありますぅ?」
という質問状を出したという。
しかも7日間の期限を区切り、「返答なき場合は黙認したと解釈させていただきます」とのこと。

最初、「いかにもひろゆきらしいヤンチャっぷりだな」と笑った反面、「事態の解決に結びつく気がしない」「あっちが『いいよぉ?』と言ってきたら、こっちも問題を強く主張できない事にならないか?」という不安も感じたのだが、
「こころはどこにゆくのか?」より、「 ひろゆき、動く」のエントリーで引用されている「要点」部分を読んで、「なるほど〜」と頷く(引用元は2chスレッドです。詳しくはエントリー参照のこと)。

avexがどう出るかは実に見もの。
そして、奇しくも、avexが台湾で展開している「マイアヒ空耳ムービー」のキャラクターがタコだという一致を思うと、最高の「悪い冗談」(しかもキャラデザインとして、台湾のキャラクターより優れているように思える)になっているではないか。

ちなみにこののまタコ、手に持ったビンに「米寿」と書かれているが、すでに「米寿」というお酒が存在するとかで、「2茶」に変更になる可能性があるとか。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(2) | のまネコパクリ問題

2005年09月25日

うわ…のまネコパクリ問題

ロココノイモア: リアル飲まネコ

によれば、このBlog筆者さんのダンナさんが、公園にて、子供たちが「飲ま飲まイェイ」を歌いながら、ネコにペットボトルの水(らしきもの)をイッキ飲みさせている場面を目撃したらしい…

ネコには詳しくないんだが、確かもともと多くの水分を必要としない体の作りと聞いた事がある。
体重も軽いし、容易に水中毒や死に至ってしまうのでは?

昔の仮面ライダーなどの番組中に流れた「よい子は真似しちゃダメだよ」的な注意喚起は、苦肉の策ではあったかもしれないが、少なくとも製作者側が番組の影響と視聴者の声に真剣に向き合った結果ではあった。
ASKからの意見書もあったことだし、まともな神経の会社なら、公式サイトで「適量飲酒」や、「内容に関わらずイッキ飲みを抑制するような呼びかけ」のコメントを出してるところじゃないんだろうか。事実売れてる&子どもたちの間に流行ってるわけだし、モラルというよりリスクマネジメントとして…と思うんだが。

(↓は9/25追記)続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 00:30 | Comment(6) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

2005年09月24日

木村氏のBlog更新のまネコパクリ問題

しばらく更新がなく、また更新自体も新しいエントリーではなく、最初ののまネコのエントリーに追記・追記という形だったので、「新しい日付で更新する事を止められたのだろうか?」とまで懸念していた木村氏のBlogが更新された。
(MUSICLIFE v2)

MUSICLIFE v2:誰がノマネコに殺されるのか

<注>
当初のエントリーではこの後に木村氏の文章を引用しましたが、その後同エントリーに
「お願い:本日の文面はできる限りネット上に転載することを御控えください。」
という追記が付きました。
氏の意向を尊重する意味で、引用部分を削除し、かいつまんでの要約に変更します。
その際、当方のバイアスがかかった表現になっている可能性がありますので、できるだけ上記の原エントリーをお読みいただきたいと思っております。




・現在は誤解を招かぬよう、avex本社には出入りしていない
・氏の身辺に"怖い人"の影がちらつき、一時は奥さんとお子さんの避難も考えた
 (「(avexとの関連は存じません)」という注がついており、即直結させるのは望ましくないと思われるので注意されたし)
・現在はARSを配置して有事に備えている
・のまネコの展開は、グッズ・ノベルティーのみならず、パチンコへの普及までも考えれば大きな市場といえる
・avexへの愛情と、のまネコ問題への認識は当初のエントリーと変わらない
・社内には良心的なスタッフも数多く存在している
・干されるかもしれないが後悔はない

などなど


最後まで読むと、氏が「初めて使った」というモナーAAを添えてのメッセージがある。
木村氏が「avexとの関連は不明」と注記しているのに敬意をはらって、その「怖い人」の出所を決め付ける事はやめておくが、実利的・心理的両面のプレッシャーのきつさは想像に難くない。こうした信念を支えた奥様の発言も実に立派と言うか、この人にしてこの奥様ありだなあと感動。
ここまで信念を貫いた発言をしていただいたのだから、あとはこれ以上無理せず、ご家族を守る事を第一に考えても、誰も木村氏を責めたりはしないだろう。どうかご用心をば。
読む側も、末尾にあるように、これからしばらくは「音楽家のBlog」を楽しんでいこうと思う。
(これ以上ネットの騒動に関わって「神」と祭り上げられるよりも、もとの音楽の話題を書いて欲しい、音楽活動に専念して欲しい、というのは、ファンの方の偽らざる心境でもあるだろうし、それは第一に尊重されるべきだ)

記述の中で話題になっているのが「パチンコ」展開という言葉だ。
単なる例かもしれないが、それにしては唐突で、パチンコ機種というキャラ展開への動きがあるのでは?と噂になっている。
posted by 大道寺零(管理人) at 14:37 | Comment(3) | TrackBack(3) | のまネコパクリ問題

avex、台湾でもヤル気のまネコパクリ問題

アジア芸能に詳しいぽちさんの日記(9/22付け)で、avexは台湾でも「Dragostea din tei」を、またぞろ変なやり方で売り出したということを知った(感謝)。

avex台湾 「阿喜」の紹介ページ
曲目のはいった詳細ページ
発売日は9/16だったらしい。
最近中文を全然読んでいなかったし、おまけに現代語彙も多く混じっているので細部まで読み取れなかったが、要するに
・アメリカでチャート1位になり、日本でも大ブームになったこの曲の波が台湾にもやってきた
・原曲はルーマニア語だが、曲中に何度も出てきて親しみやすい「マイアヒー」というフレーズを生かして5つのリミックス(+空耳)を作成・収録した
という感じのようだ(メチャクチャ大雑把で申し訳ない)。
空耳ムービーは、avex台湾インデックスページの左側にある「阿喜mv観着」バナーから見ることができる。
(ストリーミングURLは
 mms://203.74.239.245/gota/2662211061003_81_v01.asf)

で、のまネコに負けず劣らず脱力するこのCDジャケット。
タコとウナギですかい(ちょうど「のまタコ」なんてキャラがインスパイヤによって生まれているものだから、予期せぬ一致に笑ってしまったが)。
アーティスト名の「章玩」だが、さきほどのavex台湾のページからプロフィールを見ると、要するに「空耳ムービーに出てくるタコそのものが歌ってる」という設定になってるようだ。
「章魚」とは中国語でタコを表すし、プロフィールでは

英文名:TAKO
擅長:吐墨汁(特技:スミを吐くこと)
最滿意自己的地方:嘴巴(自慢したいところ:くちばし)
(他にも細部が空耳ムービーと一致している)

だもんなあ。
英文名なら「Octopus」になるんじゃないかって気もするが。
例えて言うなら、「泳げたいやきくん」のアーティスト名が「たいやきくん」になってるようなものか(例が古くて申し訳ない)。

從歐洲引起樂迷注意,並由美國一位樂迷以網路對嘴自拍成搞笑音樂影帶引起話題風潮的單曲《Dragostea Din Tei》,現在正一路狂掃到亞洲來。單曲與相關話題正在日本瘋狂延燒,並可預期在不久的將來也會在台灣造成話題旋風。這一首原來用羅馬尼亞文演唱的話題歌曲,我們以歌曲中不斷重複出現,好記又好玩的《Mai A Hi》(阿喜)來稱呼,藉著主角章玩推出了墨汁原味、肚臍膨風、加味肉絲,以及加大份量的肚臍大膨風與加味肉絲(大)等五個版本。大家要趕上這一波跟大家一起High,趕快利用單曲中的方式練起來,只要幾分鐘就可以當暢銷歌王,讓大家都愛你


この記事だと、原曲が最初から「お笑いソング」みたいなことになってるんだが…
そんで私もぽちさん同様、「で、台湾でウケてるのか?コレ…」という疑問をぬぐえないのだった。
posted by 大道寺零(管理人) at 10:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

2005年09月23日

最終発表のつもりなのかのまネコパクリ問題

23日未明?にavexから新コメントが出たのだが、謝罪しているようで問題の根幹から話をずらし続けるのは前回のコメント・また「わた」のコメントと変わりないのだった。幕を引きたいと思うなら、もう少しマシな文章にできないのだろうか?

■「のまネコ」に関するエイベックスネットワーク株式会社の発表について

先般エイベックスネットワーク株式会社が発表した「のまネコ」の商標出願(1)(出願人:有限会社ゼン)について、説明申し上げましたが、言葉足らずのところがあり、みなさまに誤解を生じさせ、混乱を招いたことにつきまして、関係者の方々ならびに関連するみなさま(2)にまずはお詫び申し上げます。

わたしたちはビジネスを行っておりますから、プロモーションの結果生じた市場の反応に対応してさらにその活躍の場を広げていきたいと常に考えております。しかし今回出願した商標につきましては、あくまでもグッズとして展開されるキャラクターの「のまネコ」のみであり、当然のことではありますが、わたしたちが、モナーの利用に対して権利を主張することは一切ありませんし、他のアスキーアート(例:しぃ、モララーなど)に対しても同様です。(3)再度申し上げますが、あくまでも商品開発における「のまネコ」に限定した商標登録出願でしかありません。

今回モナーを始めとするアスキーアートキャラクターを愛し育ててきたみなさまに対する配慮が足りなかったこと(4)は、エイベックス・グループとして反省いたしております。

今後、わたくしたちは、いわゆるネットコミュニティのみなさま(5)ともより一層深いコミュニケーションをとらせていただきながら 、多くの人々に楽しんでいただけるクリエイ ティブなエンタテインメント・コンテンツを世の中に出して参りますので、よろしくお願いいたします。

エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 2005年9月23日
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posted by 大道寺零(管理人) at 10:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

2005年09月22日

プレイボーイの記事のまネコパクリ問題

avexの言い逃れも新局面に入ってきたようだ。
「プレイボーイ」がのまネコ問題を取り上げた記事の中で、取材に応じて次のように語っている。

「似ている似ていないは個人の主観ですから」(広報・IR室)

う〜ん、客観的に見ても『のまネコ』とモナーって似すぎだと思うんですが。

「PVのキャラと『のまネコ』が同じものだと解釈されていますが、両者は違うものです。商品化するにあたって、PVのイメージは残しつつ『のまネコ』を作りあげたんです」

なんと!では、PVのキャラとモナーの関係は?

「PVに関してはモナーだとか、そうではないとか一切いってないんです」

では、あれはなんなんでしょうか?

「名前はないんです。まあ、我々は『マイアヒFLASH』と呼んでいます」


というわけで、今度は(この記事を読む限りでは)PV・「恋のマイヤヒ」と「のまネコ」との切り離しを謀っているようだ。諸問題、とりわけ、「のまのまイエイ」と無関係とする事で、ASKをはじめとする飲酒関連のクレームをかわしてグッズを売り抜けたいというところだろうか?「ネコが『米酒』と書かれたビンを持っている」のは変わらないので、飲酒の絡みはどうしようもないが、「イッキ」からは離れる事ができるかもしれない。

アルコール関係のクレームでは、このような問題点が指摘されている。
*イッキ飲み助長の問題
*グッズはゲームセンターのプライズとしても展開予定だが、「酒・飲酒に関連するものはゲームセンター景品として扱えない」という協会の規定に反している点
エポック社から発売されるというのまネコカードグッズ(ヘタレた絵なんだこれがまた)の中に、飲酒に関わるキャラなのに運転免許証型(これ自体が「なめネコ」グッズのパクリで二重にトホホである)のものがある点

しかし今更こんな説明が通るのだろうか?ざっと考えても
*これまでの取材内容と明らかに矛盾している点がある
*PVと関連がないのなら、ギフトショーなどでPVを流しながら宣伝していたのは、同一視・錯誤を誘うものではないのか
*グッズの宣伝文句の中に「CD・着メロで人気」という部分があるのもおかしい
*グッズのカタログを見ると、明らかにPVと同じシーン、同じ造形のものがある

そして、仮にこの切り離し論が通るとしても、
*グッズになったのまネコも、やはりモナーらに酷似しており、独創性に乏しい
というもっとも根本的な問題には変わりがないのだ。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

2005年09月21日

そもそも宴会ソングじゃないのまネコパクリ問題

以前、「ASKを動かすやり方はプロ市民じみているのでは」というエントリーを書いたが、その後「問題」に関して(「のまネコ」の提灯記事でなく、という意味で)Webニュース・雑誌などの取り扱いが一気に増えたところを見ると、戦法としてはかなり功を奏したようだ。
「ネット社会から抗議」ではネタにしづらくても、「NPOから抗議」ならばマスコミもネタにしやすい。時にはプロ市民のやり口も真似てみるもんかもしれない…

ASKが声明を出した直後の記事では、avex側は「まだ要望書が届いておらずコメントできない」としていたが、その後の対応はどうだったのか気にかかるところ。ASKの続報に期待しているのだが。

以前のエントリーを書いたとき、「のまのまイッキ」が実際に行われているのかどうか懐疑的だったのだが、書き込みを見ると、キャバクラや居酒屋、また子どもたちの間でも実行例が多く報告されているようだ。
中には、PTA会長が問題視してavexに問い合わせたら、「またネットからのアレか」という邪険な対応を受けて激怒したという話(「天漢日常」9/14より)も。
こういう書き方をすると、「特撮ヒーローごっこに目くじら立てて局に抗議するヒステリーな親の対応と何が違うのか」という感じにもなってくるのだが、実際、アルコールは言うに及ばず、飲料すべてにおいて「イッキ飲み」は危険な行為だ。
甘味のある清涼飲料水であれば、「糖尿病性ケトアシドーシス(いわゆるペットボトル症候群…これはまあガブ飲みが持続した場合に危険性が増すのだが)」や、急激な高血糖の可能性がある。また、甘味がなければ安全かというと、(これはかなり極端な量の摂取が元となるが)実は水だけでも中毒が引き起こされる。(過剰水分摂取により、体内のナトリウムが薄まってミネラルバランスを崩し、腎臓の利尿能力を超えた状態。「水中毒」といって、多く精神分裂病と合併するという。悪寒・嘔吐・ケイレン、最悪死に至るケースもあるらしい)

ともあれ、avex側が「ヒットやグッズ展開を秋頃までは引っ張って、年末宴会シーズンで『宴会ソング・宴会キャラ』として展開させたい」のは明らかだ。

インフォシークニュース > 社会 > 恋のマイアヒ 子供も歌う空耳ソング
ネットでかなり問題が大きくなっている9/16日付けの記事としては、問題から徹底して目をそむけた提灯記事っぷりがいっそアッパレな内容だ。

お父さん世代も年末の忘年会シーズンへ向け、カラオケで要チェックだが、この曲、ヒットの裏話もちょっとおもしろい。

 音楽業界では、洋楽のプロモーションはラジオで流す→音楽専門誌に売り込む→アーティスト来日→テレビ出演が通常の流れとされる。だがマイアヒの場合、きっかけはファンが作成した日本語の“歌詞”つき映像。それをネットで見た発売元のエイベックスが「おもしろい」とプロモーションに採用したことで、洋楽ファンを超え子どもにまで広まった。ネットがブームを先導するのは「電車男」みたいだが、エイベックスの今回のプロモーションは、六本木ヴェルファーレにキャバクラ嬢50人を集めギョーカイ人を接待する「クラブ・マイアヒ」を開くなど、異例ずくめで、こちらも話題になっている。


キャバ嬢ねえ…いやまあ、おキレイな人が花を添えるのも戦法の一つだから、それ自体はいいのだが、そこで一つ思うのは、元々この曲って、ノリはいいけれど歌詞は「ちょっと切ない失恋の歌」だということ。モルドバのOzoneのファンがこの「飲ませコールとして売り出されている」状況を知ったらどう思うかな、と。余計なお世話かもしれないが…続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 16:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

2005年09月16日

「わた」のコメントのまネコパクリ問題

同氏サイト「電影駄目虫超(それにしても、これほどになく「実」を表すサイト名となってしまったもんだ)」に9/14付けで出されたコメントについては、2日経過してあちこちで語り尽くされているが、感想(あくまで)など。
言い訳にすらなっていない文が、さらに燃料投下する結果になっているのは私も同感だ。
なまじ文中に「おわび」という言葉が入っているので謝罪文として読んでしまうから腹が立つ、というのもあると思う。
文中にあるように、これはあくまで「わた」の「状況の(都合のいい)報告」にすぎない。
文中に何が書かれ、何を(おそらくは意図的に)書いていないか。
誰に対しての詫びやコメントで、誰を無視しているか。

それがはっきりと分かる仕組みになっている。
勿論、内容については緘口令や検閲があったであろうことは想像に難くないが、ここまで本来言及すべきことを回避しているというのは、まあ腹の中がハッキリわかっていいかもしれない。

「わた」の存在は、この問題の根源(今となっては元凶と呼ぶほかはない)でありながら、矛先の対象としてはすでに幹ではなく枝葉といっていい。彼女が何を今更表明したところで、avexの商品プロジェクトは転がりだしているからだ。
オーディエンスが彼女のコメントで読みたいのは、他でもない「モナーとのまネコの関連」「フラッシュのキャラクターはどの時点からのまネコなのか」なのだが、実に見事に「モナー」どころか「AA」という単語を一言も使っていない。
ただ
7月27日時点で私の持っていた「のまネコ」の著作権は、全て有限会社ZENに譲渡されており、

とだけの記述があり、これだけ読む分には「ハナっから私のオリジナルだもーん」という印象を強く受けざるを得ない。

また、「のまネコ」の著作権使用料としての収入は現時点で一切発生しておりません。
今後も「のまネコ」に関するお金は一切受け取りません。


まあこれはよくある「買い切り」の契約を結んだものと考えられる。
「わた」はデザイナー(と書くだけ腹立つが)というだけでなく、「訳詩者」としても、歌詞カードやカラオケ画面などにクレジットされているのが確認済み。(空耳を訳詩っていうのもものすごくヘンだが)
「のまネコに関するお金は」とあるが、「この曲に関するお金は」とは書いてないので、その印税(?)は…という疑問も浮ばない事もないが、別に「わたが金儲けする」こと自体に腹を立ててるわけではないのでスルーすることにしよう。

このような騒動の渦中にあった事を踏まえ、flash★bomb'05への参加はふさわしくないと判断し、
お招きくださいましたMUZO様には大変申し訳ないと思いますが、辞退とさせていただきました。
楽しみにしてくださったお客様を裏切る行為となってしまいますこと、お許しください。


前にも書いたが、同イベントへの「参加」は、「出品」であって必ずしも「作者が顔を出す」ことではなかったはず。騒ぎがココまで大きくなってはオフライン参加は見合わせるのが上策だろうが、自分にやましい事がなく、作品を作るものとしてプライドがもしもあるのなら、堂々と出品して上映すればいいのでは。これはホント素朴にそう思うのだが。
かえって被害者面がイヤミですらあるぞ。
(同イベントは、この決定を受けて受付期日を限定して払い戻しを行っている。また、MUZOのコメント+が出たのは、わたのコメントとほぼ同じタイミングだったというのもいろいろ含みがありそうではある。見解もずいぶん日和見的に変わっているし…)

今回の騒動を受けまして、「電影駄目虫超」とリンクをしていた複数のサイト様や、
私自身と交流のありました方々に多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。

今回の更新でトップページ以外のコンテンツを閉鎖したようだが、まあこればっかりはWeb管理人として遅きに失したと思う。友人のサイトが一時閉鎖になったり、「わたが所属しているのでは」「この写真がわたでは」という誤認情報のためにえらく迷惑していた劇団サイトなど、勿論突撃したり荒らす奴が一番バガヤロ様なのだが、早いうちにリンクの処理をするか、「無関係です」というコメントを出すべきだったろう。
まあそれにしても人として当然の謝罪ではある。
謝罪の対象がそれだけにとどまっているのが、火にアルコールを注ぐような状況に繋がっている。
私は、「2ちゃんに謝罪せよ」とは思わない。
「AAやフラッシュを楽しむ全ての人と職人さん」「モナーと誤認してCDを購入した人」に対して謝罪、もしくは真摯なコメントがあってしかるべきだと強く思う。

いまさら「あれはモナーです」とは口が裂けても言えないだろう。
「オリジナルキャラ・のまネコ」としてavexに買い取ってもらった以上は、「実は…」ということになれば、詐欺を行った事になる。また、もともと黒フラッシュを作って公開していたという負い目も大きいだろう。
が、緘口令があるならあるで、「申し訳ないがここまでしか書けない」というニュアンスを上手に混ぜ込めばもうちょっと違った反応を得られたとも考えられるのだが…単に文章がヘタクソなだけかもしれないとも思ったりして。
posted by 大道寺零(管理人) at 23:12 | Comment(1) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

2005年09月14日

おにぎりインスパイヤ説の問い合わせ結果のまネコパクリ問題

「おにぎりまでもインスパイヤされるのか?」と話題になったHMVのサイトの画像。
この画像は昨日深夜にすでに削除されたようだった。
「2典TIME」の「エイベックスがおにぎりをインスパイア 続報」にまとめられた情報によれば、

WEB製作した店員の不手際で、avexから提供された宣材ではないものを使ってしまったという。

今回、O-Zoneのニューシングルの発売に関するニュースを制作するにあたり、
急いで何か良い画像はないかと画像検索をかけたのが例のニュース導入部分の画像でした。
(問い合わせへの応答メールより)


おにぎりということは明らかに旧フラッシュ。
同じフラッシュをキャプチャするなら、ネット検索するまでもなく手元にディスクがあるような気もするんだが、これはネットからキャプチャ画像を拾ってきたということだろう。
こんな大手のWebショップでも、かなりエエ加減なことしてるのね…

もしもこれが過失に見せかけた情報リークだったりしたら面白いんだけども。
posted by 大道寺零(管理人) at 01:41 | Comment(1) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

2005年09月13日

アルハラからのアプローチのまネコパクリ問題

特定非営利活動法人アスク(アルコール薬物問題全国市民協会=ASK)が、その「イッキ飲み・アルハラ防止のページ」で、「『のまネコ』はイッキ飲み・アルハラを助長しています!」という記事を掲載。同団体は13日付でavexに要望書を出したとのこと。

確かに、旧版フラッシュのラスト部分、二匹のモナーがお互いに一升瓶を口に突っ込み、「死ぬまで飲めゴルァ」と酒を流し込むシーンは、まあ誰がどう見てもアルハラだ。
「オチてない」という不満足感とともに、ただつまらないだけではない不快感を感じたのも事実。
(注:DVDに収録された「完結編」の方では、この「死ぬまで飲め」というシーンはなく、かなりマイルドなシーンに作り変えられている。
これは1番のみ、しかもフェイドアウトで半ば誤魔化すように終わった旧版に対し、新版は2番+リフまで入れているためでもあるし、またさすがにavex側も、強制飲酒をそのままリリースするのはヤバいと判断したのかもしれない。ただし、「イッキ」の場面は旧版同様何度も出てくる。)

のまネコ問題を知ってもらうためのアプローチとして、アルハラ方面から知ってもらうように働きかけようという動きはここ数日のうちにあった。
該当ページでは、実際に寄せられた電話・メールも紹介している。
ここの中にある、「居酒屋で『のまのまイェイ!』と歌いながらイッキをさせている場面」などの報告が全て事実であればいい(いや、本来はちっともよかーないが)のだが、ASKを動かしたいがために「つくり」のエピソードが入っていそうな気もして、もしそうならばちょっとこの働きかけには「どうよ?」と言いたい気分になる。

(追記:実際にキャバクラのコールなどで使われているのを見たというレスが、2chのスレにあった)

2ちゃんねるの大半が嫌悪する「プロ市民」のやり口に共通しているものを感じるからだ。

同ページによれば、この団体は

イッキ飲み防止連絡協議会は、「イッキ飲ませ」によって大学生の子どもを亡くした親が中心になり、1992年10月に大阪で結成されました。


とのこと。家族を失ったり、自らの健康を損なった痛みを背景として生まれた運動を利用するようで心苦しい。

また、この働きかけでは結局、今回一番の問題にしたいはずの「avexの企業体質、倫理的な姿勢」ではなく、「飲ま飲まイェイ」という空耳そのものが問題と言う事になってしまう。
あの空耳自体は多くの人が昨年を中心に楽しんでいて、だからこそこれだけ流行したわけだが、それをまるごと否定してしまう事になるのでは?とも思った。

私はこののまネコ問題、「avexが何をしたのか、立場・年齢層の違う多くの人間が憤っているのかを広く知ってもらいたい」というのが第一だと思う。「知ってもらう」のは、決して、「知らしめた上で賛同者を増やして一人でも多く味方につける」こととイコールではない。そこを履き違えた瞬間、運動の性質はイヤゲなものに変わってくるのではないか。
「こういうことを知った」上で、「あっそ、だからナニ?」「関係ない」「君たち必死すぎ」という反応もあって当然。問題だと思わない人は当然すぐに忘れる。何かでavexの名前を聞いた時、「そういえばこんなことしてたよな」と思い出すことがあればそれで御の字ではないだろうか。そこを「啓蒙しよう」とすればこちらのほうが「痛いヤツ」になってしまう。
不買運動にしても同じことで、個人で行い、「こういう理由でこの製品を買わないことにしています」と表明する分には何の問題もないが、売り場でその製品を手に取った人にいきなり『こんな企業の製品を買ってはいけません、なぜなら…』と説教を始める客がいたら、誰だってドッ引きになるというものだ。

恐らくこの先、avexが具体的な行動に出ることは考えづらい。恐らくしばらくは、頭を低くして、ネットワーカーが飽き、騒動が去るのを待つ構えだろう。根負けや自滅はしたくないと考えるならば、立ち止まって「なりふりを構う」ことも必要だと思う。

勿論、アルハラや薬物問題は、成人・未成年を問わずもっと真剣に向き合い、改善に向けて実行に移さなければならないことは言うまでもない。
ASK側が、事情を大体分かった上で、アルハラ問題啓蒙のためにあえて「のまネコ」の一件にのっかろうと判断したのなら、何も文句を言うような筋合いではないのだが。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

2典TIME消される?のまネコパクリ問題

2典Plus」内のBlog、「2典TIME」が記事丸ごと削除されてしまったそうで…当然ながら管理人様が憤慨しておられる(同サイト内のページ参照)。
このBlogはライブドア提供のものだが、無料レンタル版ではなく、有料の「PRO」版だったそうな。
エントリーは400近くあり、有料サービスにもかかわらず、削除前に何の警告もなかったとのこと。
管理人様も、現在ライブドアに問い合わせをして返事待ちの状況ということで、まだ何も断定できる状況ではないが、いくらなんでも有料サービスでこの対応はひどすぎると思う。
転送量の問題による一時停止なのかもしれないが(それだって事後連絡くらい来そうなものだし、それより上位のBlogは問題なく閲覧できるが?)、Pro版の案内ページを見ると、FTPも可能なようだ。
閲覧停止であっても、FTPでログファイルをダウンロードしたり、有無を確認したりできそうな説明なのだが、ディレクトリごとごっそり削除されていたのだろうか?

意図があっての停止であれば、あまりにも酷い対応だし、もしも転送量の問題で不慮のデータクラッシュが起こっていたのなら、それも管理体制に問題があると言える。
有料無料問わず、同社提供Blogをご利用で、今回の問題に言及している方は、こまめにバックアップを取っておいたほうが賢明かもしれない。
いずれにせよ、どのような形でもいいから管理人さんにこれまでの記事のログファイルが返還されるよう祈ってやまない。
(不確定な状況なので、新情報があれば追記またはエントリ削除します)

13:00 追記

ライブドアから連絡ありました。
復活出来るっぽいです。


とのこと。まずは一安心。

17:20 さらに追記

復活しておられました。ファイル削除などは為されていなかったようです。
posted by 大道寺零(管理人) at 09:01 | Comment(0) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

2005年09月12日

おにぎりインスパイヤしますかのまネコパクリ問題

今日あたりは動きがないんじゃないかな…と思ったのだが…

HMVJapanの「ダンス&ソウル」カテゴリーのトップページ、そこの右側に、Ozoneのセカンドシングル「愛のデ・ラ・ノーチェ」のレビューがある。
その画像が、「おにぎり」(「わた」作の旧作マイヤヒーフラッシュの前半部分で踊っていたおにぎり)のAAなのだ。
この場面は、新作フラッシュ(ネットで流布した方ではなく、DVDに収録されている方)からはカットされていた。
「猫」に加工しやすいモナーと違い、2ch色の言い訳が出来ないキャラなので削ったのかと思ったのだが、実は第2弾に使いたかったために温存したのか?という噂も流れている。

HMVが当座で使用した画像という可能性も高いが、収録版でないおにぎりの絵を、わざわざ旧作から持ってくるということも考えにくい。

また、同じHMVのOzone関連ページでは、

しかも今回、「マイアヒフラッシュ」に次ぐ「デ・ラ・ノーチェフラッシュ」をCD-EXTRAに収録!

とあり、内容がどうなるか、おにぎりが本当に出てくるのか、はたまた作者はマイヤヒに続き「わた」なのかは明かされていないものの、これまでの流れとさきほどの画像から、この問題を意識している人たちは大いに危惧するのも無理からぬことだ。というか私もしている。

また、この「デ・ラ・ノーチェ」の先取り的な記事が9/2の日経新聞に掲載されていたという。
紹介しているBlogがあり、その内容(日付からして、この問題が湧き上がる前のものであり、いろんな意味で貴重)も話題となっている。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 20:15 | Comment(0) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

袈裟まで憎いわけではないけれどのまネコパクリ問題

浜崎あゆみはavexの代表的ドル箱の一つだが、最近では浜崎ドルも随分相場が下がったらしく、必死のテコ入れがなされたり入れてもらえなかったりという状況という話も聞こえてくる。

浜崎あゆみといえば、楽曲・タレントとして1mmの興味のない私でも思い出すのが、
・2002年の「感じ悪いね〜」事件
 <動画>http://www5d.biglobe.ne.jp/~EMPEROR/hamaayu.mpeg
詳しく知りたい方は「浜崎あゆみ 感じ悪い」で検索すると色々出てくるので参照ください。
座っていたのがファンであれ関係者であれ、料金を払って入場している客にスタンディングを強制する行為も、多くの観客の面前で一人を指差し(ホントに指差してる)、つるし上げる行為も、まともな人間のするこっちゃないなあと当時も思った。

・歌詞といわずプロモーションといわず相当パクっているらしい という噂

どの程度なのかを検証している画像まとめがあったのでまずは一覧あれ。

毒電波TV:浜崎あゆみのあまりにも壮絶なパクリ画像集(笑)

想像をはるかに越えるインスパイヤぶりに驚愕する。
これはオマージュとかリスペクトで済まされる範囲ではないぞ、絶対。
ここまで似ていて許されるのは、よっぽど出来のいいパロディだけだろう。例えばアル・ヤンコビックなら私は許す。
伝わってくるのは、元ネタにしたマドンナやブリトニー・スピアーズらと比較にもならない浜崎の色気のなさ、オーラのなさ、そしてプライドのなさだけだ。

上の画像を紹介した「毒電波TV」の「2億4千万円かけて延命処置されるキュービック・ジルコニア:浜崎あゆみ」というエントリーに、詳しい説明がある(歌詞パクリリストへのリンクもある)。

のまネコの件と浜崎パクリが違うのは、前者が明らかにゴマカシとはいえ「モナーにインスパイアされて」と源を明らかにしているのに対し、後者は「リスペクト」として元ネタに触れてさえおらず、「これが浜崎ワールド」として展開しているという点だ。しかし、それを差し引いても、エントリーで紹介されている浜崎あゆみへの批判コメントは、のまネコ一件に寄せられるものと共通する想いが多い。

>露骨な真似はやっぱり不快です。
>思い入れのあるシーンを浜崎さんが真似をして、
>それを見た子達が浜崎さんが考えたと思ってると感じただけで
>私は嫌な気持ちになります。


まあ要するに、自社製品の著作権は異様にやかましいが、自社以外のプロダクトやアーティストに対しては、平気でこういうことをする会社だということで。
そういえば、対処見解発表に全然誠意が感じられないという点でも、「感じ悪いね事件」に共通するものを感じたり。
posted by 大道寺零(管理人) at 13:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

2005年09月11日

まとめサイト閉鎖と飛び交う情報のまネコパクリ問題

この問題についての「まとめサイト」は一つではなく、有志がそれぞれに立てたものがいくつかあるのだが、昨夜、騒動初期から愛読されていたまとめサイトが2つ相次いで閉鎖し、「圧力」を受けた事をにおわせる文面が掲載されていたこともあって、一部で大きく騒がれた。

「のまネコ総合ホームページ」
http://grassroots.hp.infoseek.co.jp/

昨晩、トップページに

(;TДT)…


という泣き顔AA一行だけが表示され、その後「403forbidden」状態に。
現在は復旧しているようだが、経緯については特に記されていないようだ。
わずかに「圧力たん」というキャラ絵が追加されている。そこから何かを察するべきなのかどうか。何はともあれ復活はよかった。

*もう一つのまとめサイト。
http://japan.milan.jp/~yumenosukosiato/nomaneko.htm
こちらはいまだに「404」状態が続いている。
そうなる直前に出されたコメントが大きな話題になった。
(ミラーは http://www.geocities.jp/tyoshi03/nomaneko.htm

<お知らせ>
サイトの公開を一時的に断念します

詳しく述べる事は出来ませんが、圧力がかかりました。
現状、その内容を詳しく言うことを制限されております

あえてこれを書き残す事は私の最後の抵抗です。

当サイトの内容とは全く関係のない事で責められております。
身内を巻き込んでこのような形になっております。
サイトの公開を一時的に断念するしかありません。

こっちのサイトは、他サイトではやっていない過激な批判を
メインで扱っていた為に目をつけられた事だと思います。
「明確に買収ではないことです」が、自分的に特になる
良い条件を出されたものを蹴っていました。

そうしていくうちにこのような事態に発展するような流れとなってしまいました。
残念で仕方ないことです。

悔しくてたまらない思いです。

こんな形で公開を一時的に断念することを余儀なくされましたが、
心の底から皆様を応援をしております。

この悔しい思いを引き継いで前に進んで頂けると救われます。
続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

法的な意見などのまネコパクリ問題

「のまネコ」問題にコメントしてみたりする - 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

知財に詳しい栗原氏のコメント。
時にはこういったニュートラルな立ち位置からの意見を読むのも、正しい知識を得るのは勿論、いい意味でのクールダウンができるという有り難さがある。
法的な問題はどこか、avexに対してどういう対応が可能なのかなども分かりやすくまとめられている。(ご多忙な身なのに、コメント欄で丁寧に疑問に答えてくださっているのには本当に頭が下がる)

いずれにせよ、モナーと「のまネコ」が類似していることを裁判官に認めてもらうことが必要になります(著作権侵害や不正競争行為が成立するためには、マネをしたという行為だけではだめで、当該物件が客観的に見て似てることが必要となります)。

そういう意味で言うと、両者が類似してると認めてもらうのはちょっと厳しい気がします。商標の実務で言うと、キャラクターというのはわりと類似の判定が甘く、ちょっとでも違ってると非類似とされるようです(まあそうしないと線画で描いたネコなんてみんな類似になってしまいますからね)。商標の審査と裁判所の認定は異なるプロセスですが、基本的考え方は同じだと思います。

もちろん、法律的に問題ないからといって、AVEXの行為がCSR的に問題ないかというとそんなことはないわけであって、少なくとも著作権をビジネスの種にしている企業としては明らかにまずいと思います。

別に煽るわけではないですが、AVEXの姿勢に反対する人ははどんどん抗議するなり、不買運動するなりやるべきだと思います(虚偽の情報を流布したり、DoS攻撃したりするのは問題ですが、正当な理由に基づいて不買運動をするのは資本主義社会における消費者の正当な権利だと思っています)。


「ZEN」について、「公示がなされていないのは法に抵触するのでは」という意見があって私もエントリー内に書いたが、著作権管理事業法施行規則第18条で定める「公示」とは

第十八条  法第十五条 の規定による管理委託契約約款及び使用料規程の公示は、継続して、次に掲げるいずれかの方法により行わなければならない。
一  事業所における掲示
二  インターネットによる公開
三  その他公衆が容易に了知しうる手段による公開


ということなので、「サイトに見当たらないので公示していない」という判断はできないとのこと。
(参考:「査察報告書」9/9のエントリー)
あとで先日分にも追記しておきます。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 03:31 | Comment(0) | TrackBack(2) | のまネコパクリ問題

諫言ということのまネコパクリ問題

昨日、木村氏のBlogに、さらに追記があった。

例のインスパイヤ発言に対するもので、

そもそも「インスパイア」という言葉は盗作を肯定するために
引用されるものではありません。

「特定の作品をリスペクトして生まれたものだ」

という創作者の意思表示に使用される言葉であるべきです。
勿論、作品が類似していては意味を持ちません。

(中略…しましたが、この間にも実に毅然とし、筋の通った主張を熱く書かれてらっしゃいます。是非原文を当たってみてください)

私にとってのavexとは愛するべき会社です。
まだスタッフが十数人の頃から御付き合いさせていただいております。
自分の足で自分が愛するレコードを手に、
ラジオ局やDJなどに頭を下げ、
日本中を駆け巡ったMAX松浦氏は
音楽業界が身をてらすべき鏡です。
そうして産まれたavexだからこそ、
私はavexを愛し、そして苦言を述べております。


昨夜22:00、avexから電話を受けました。
「avexの中で木村ブーイングが起きていて
M.O.V.Eのプロモーションに悪影響が予想される。」
と圧力かけられました。

しかし私はavexに関わる人間だとしても
"明確な黒"を白とはいえません。
avexを愛していますがavexや誰かを信仰している訳ではありません。
そしてavex全てを批難している訳でもありません。

作品を生み出し、人々に伝える、という責任感を持った
本来のavexに戻って欲しいと心から願っているのです。
そして胸を張って自分達の作品(商品)だと言える会社に。

今日の私の投稿はボタンを押すに時間を要しました。
心中を察して頂ければ幸いです。


木村氏について、関連スレッドでも数回指摘されていたのだが、昨年avexがCCCDからの撤退を表明した際に、CCCDを採用した事について、ファンに対して謝罪をした事でも知られているとのこと。
残念ながら当時の文章ファイルはキャッシュ・アーカイブ含めて発見できず、それを紹介した「音楽配信ファイル」についても過去ログ整理中ということで読めなかったので、できるだけ詳しく引用していたBlogを探し、ここにリンクさせていただく。

日々適当なblog:moveの木村貴志が公式サイトの日記でCCCDを導入したことについてファンに謝罪

内容については記事を参考のこと。謝罪とともに、CCCDに対する「誤算」がどのような点だったかについても、今回と替わらない真摯な文章で述べてあるようだ。

注目すべきは以下の部分かと思う。

音質の話からはそれますが、
自分の意見、価値観を公に唱えることはリスクでもあります。
しかし、リスクを恐れて決定的な状況下で意見の述べないことは
"それ"以上の問題だと感じます。


これこそが、今回の発言と根本を同じくする、「木村氏の信念」なのだと強く感じた。

今回のBlogエントリーについては、当初「旗色を見ての売名では」「結局は不買しないでといいたいだけなのでは」という意見もあったのだが、少なくとも、木村氏のこのスタンスは今日昨日に急あつらえしたものではなく、「ホントにこの人は、こういう信念を持ち行動する人なのだ」ということは、昨年秋に書かれたこの文章からも十分に見て取れる。
ゆえに、「avexの中にも否定的な意見の持ち主はいる」という記述についても信じようと思う。

それにしても、この木村氏にしても、DJ KOO氏にしても、「avexという会社を古くから知り、愛すればこそ」こうした発言につながっていることの意味をを、第三者ではなく、他ならぬavexの内部の人間こそが噛み締めなければならない筈なのに、それに「圧力」でしか答えられない風景というのは、怒りよりも、端から見ていても哀しさの方が強く感じられるものだ。
音楽もキャラクターグッズも、つまるところ嗜好品だ。それがないからといって、危険も不便も感じない。生理や実益ではなく、ただ一つだけ、「消費者の心情を動かす」ことがその商品価値であり、それを創作し、提供する側は、「心に訴える」のが仕事といっていいだろう。
さらに青臭い言い方で恐縮だが、「消費者は一人一人心情を持っていて、その心が財布の紐を動かす」のならば、先にあげたお二人は、「商品の先には心を持った人間がいる」ということをちゃんとわかっていて、「心を持った人間として語りかけている」のだろう。だからこそ、その言葉が人の胸に迫る力を持っている。
(このエントリを書き終えた時点で、同エントリーには実に1398のコメント、367のトラックバックが記録されている。私はかつてこんなコメント数を見たことがない。)
対して、avexの一連の対応であからさまなのは、「商品の先にあるのは、『心』を持った人間というよりは、『購買ターゲット』というオブジェクト」「PCの前に座って色々騒いでいるのは、『ターゲット』とはあまり重なっていないであろう、やかましくてキモいオブジェクト」という態度だ。でなければあんなにお粗末な見解や対応ができるわけはない。

そして、「マイヤヒー」やグッズに関わっているわけでもなんでもない、声を挙げればそこにはただリスクしかない所属アーティストの二人が恐れずにコメントを出しているのに、当事者であるあのFlash作者は、MUZOに代弁してもらうだけで、陰に隠れて自分の言葉で一言も対応しようとしないのだ。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 01:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

2005年09月09日

ヤツはとんでもないものを簒奪していきましたのまネコパクリ問題

昨夜(かな?)、「わた」の勤務先と推定される会社が、あくまでも類推として小さな話題になっていたようだ。
勿論その会社名はここでは書かない。
個人情報暴露や、まして家・会社へのコンタクト・押しかけなどを万が一にも助長したくないからだ。
しかし、その経緯があまりにアホバカマヌケ過ぎるので苦笑してしまった。

「わた」のサイト「電影駄目虫超」のBBS(現在はトップからのリンクを切り、完全放置の模様)の過去の書き込み(のアーカイブ?)の中に、「会社から書き込み」したログがあったという。
そのBBSというのが、有名レンタルサービスである「Teacup」。ご存知の方も多いと思うが、この掲示板は、ソース表示すると書き込んだ人間のIPアドレスやISPがそのまま表示されるもの。管理者モードでないとIPが見れないスクリプトが多いが、Teacupは簡単に見れる代表例だ。
で、そのページを「ソース表示→勤務先と思しきIPキター」ということだったそうな。
もちろん、それがそのまま彼女の勤務先とは限らないし、突撃はダメゼッタイだが、なんというか「会社から書き込み」の時点で、実に考えなし、底の浅い行動が見て取れる。

一連の騒動の中で、ふと考えた。
どうせ旧作を書き直すなら、モナーやAAからもっと遠く離れたデザインの、それでいて可愛らしく魅力的なキャラクターにすればこんな面倒は起こらなかったのではないだろうか。
「なぜモナーでなくしたのか?」と批判を受けたら、
「モナーはあくまでネット公共の財産、avexが商業展開するのにそれを利用するのはなじまないし、第三者に著作権を主張されないように守るため」
と堂々とコメントしていたら、「女神」とまでは行かないまでも評価されていたのではないか。

まあどのみち、アナグマを決め込むにしても個人と企業では、兵糧も石垣の作りも違うのに、BBSの完全撤去もせずに隠れているだけでは、叩きの勢いが衰える事はあるまいが…

旧フラッシュと既存AAとの比較
 改めて、シーフの猛々しさを再確認する。
のまネコ着ぐるみ
 多くの人が指摘していることだが、3Dになるといきなり「トロ」に似出すなあ。
 「シナモロール」との類似もあるし、ほんとにオリジナリティの低いデザインだよ。
 続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題

東スポその他のまネコパクリ問題

昨日書ききれなかったのだが、9/8発売の「東京スポーツ」で、この件が「パクリ疑惑」として取り上げられていた。
肝心のキャラクターについては、

「のまネコ」をデザインした広島出身のOL(わた氏)は、もともと生粋の2ちゃんねらーで「のまネコ」をデザインする際には「モナー」を参考にしたと公言しているという。
「したがって2つが酷似するのは当然なんです」(エイベックス関係者)


酷似?「酷」似?「類似」ならともかく、そこまで言っちゃうのかエイベックス関係者。
しかしこの記述、先に取り上げた女性セブンの

そして、まず最初に浮かんだのがネコでした。


という内容に矛盾しているように思えなくもない。
この件については「MUZO」の続報(やはり9/8発表で)

●「のまネコ」のコンセプト、「のまネコ」というネーミングを考案したのは、avexさんです。
●わたさんは、avexさんに依頼されてイラストを描いたに過ぎません。
●モナーのことを「白いネコ」と言っているのはavexからの要請。

わたさんは2ちゃんねらーだし、言うまでもなくモナーは知っている。


と補足されているが、今度は電話コメントの内容と齟齬が発生するなど、正直火消しのつもりで新たなつっこみどころを撒いている様な、中途半端な違和感を感じるのだが…

東スポ記事にも多くの問題点がある。
最初に引用した部分で(取材の限り知りえた)経緯を述べ、そのあとに

しかし、掲示板に書き込んでいる人にしてみれば、そんなこと知る由もない。
騒動は激化の一途をたどっており…


とあり、2ちゃんねらーが「無知ゆえに」抗議に出ているかのようなニュアンスで書かれているが、実際はその部分について、知ろうとして正当なアクション(メールや電話での問い合わせ)を取っても、応対どころか誠意のないテンプレ回答と「守秘義務」の一点張り、また肝心の「わた」らが口をつぐみ続ける一方で、実際に電話窓口から「オリジナルです」という言質も出ていたのだから、「ログ読むだけで取材になるんだからちゃんと読め」と言わざるを得ない。
また、既存マスコミはみんなそうなのだが、とにかく「サイバーテロ予告」という部分だけを大きくとり上げ、「やばくてキモい」イメージを故意に植え付けようとしているのは抗議に値すると思う。
今回は「田代を使ったら相手の思う壺」という意見がいつにもまして繰り返し強調されている。
むしろニュー速に常駐している明らかな工作員と思しき書き込みに言及すべきだろう。
しかしながら、そのサーバー攻撃の説明として、「田代砲」に割くスペースが異様に多いのにはちょっと笑ってしまったが…
まあ、東スポの記事に「厳密性」「信憑性」を求めるのもヤボといえばヤボだけれど…

この記事でもう一つ大いに注目されたのは、以下の部分。

これには、当初こそ静観の構えを見せていたエイベックスも重い腰をあげざるをえなくなり、異例の「釈明会見」を開くというのだ。
「今回の件に関しては、現在、当社内部でリサーチ中です。ただ、今週末には本騒動に対する当社としての見解を発表することになると思います」(同社事業部)


東スポでは「会見」としているが、おそらくavex的には、「ZEN」を明示した例のコメントによって「見解を発表した」ことになるので、会見ではなくwebページ提示を持ってソレにあてたんじゃないかと思う。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 12:56 | Comment(2) | TrackBack(1) | のまネコパクリ問題

インスパイアは魔法の合言葉のまネコパクリ問題

色々展開があったので、「のまネコパクリ問題」というカテゴリーを作った。
このキーワードで検索にかかりやすくしたほうが効果的だと思ったので…

それはそうと、今日は朝から色々ありすぎて、とても追いきれなかったほどだった。
不眠不休でまとめサイトを編集し続ける管理人さんはホントにGJ(でもそろそろお寝みくださいね…)。

晩飯作って食べて部屋に戻ってきたら、えらい展開になっていたのだった。
それまで、電話問い合わせにも「守秘義務」「権利者は『わた』」とだけ紋切り型に答えていたavexが、突如(しかし相当コッソリと)表明を出したのだ。

【のまネコ著作権について】

 「のまネコ」は、「のまネコ」の著作を管理する
 有限会社ゼン
とエイベックスネットワーク株式会社が
 商品化契約を締結しております。
 「のまネコ」は、インターネット掲示板において親しまれてきた「モナー」等の
 アスキーアートにインスパイヤされて映像化され、

 当社とエイベックスネットワーク株式会社が今回の商品化にあたって
 新たなオリジナリティを加えてキャラクター化したものですが、
 皆様において「モナー」等の既存のアスキーアート・キャラクターを
 使用されることを何ら制限するものではございません。

 何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。


 有限会社ゼン 2005年9月8日


いやー、この徹底して上から見下すような物言い、ワンダフルでさえあるな。
「インスパイアされて」「新たなオリジナリティを加えて」という言い分が通るならば、たいていのパクリは相当の線まで許される事になる。さすが1度2度といわずパクリ疑惑を醸している会社のやる事は違う。
また、「モナーは自由に使わせてあげる」というモノの言い方もどうなんだソレ。

まー当然ながら、火消しどころか燃料をガシガシ注ぐ形になって、怒りが収まらない人数は現在もなお増殖中といったところ。

さてその有限会社ZEN、いかにも「この場にオチをつけるために用意したトンネル会社」という匂いがプンプンだが、まずは実際に調べてみなければ。予断でものを言うのはいけないよね。

ZEN Website

はい、見事に「素人でも10分もあれば作れそうな、簡単なトップページ」一つだけで、コンテンツやリンクすらありゃしませんね。このおざなりさ、また急造加減、見るだけで凄まじい匂いが体に沁みつきそうですね。

更新履歴では

09/01 サイトオープン
09/08 お知らせ追加

とあるものの、インターネットアーカイブでは(http://web.archive.org/web/*/http://www.e-zen.info/)、7月の時点で「準備中」とされており、スペースとドメイン自体は既に用意されていた事がわかる。
ソレはまあいいとして、こういう情報もあった。

9/1オープンというのは嘘のようです

更新の最も新しいデータ:2005/09/06
更新の最も古いデータ:2005/09/06
第10期 [2005/09/08 から 2005/09/08(本日) までの間に更新]ファイル数:1(8.33 %)
第1期 [2005/09/06 から 2005/09/07 までの間に更新]   ファイル数:11(91.67 %)


つまり、「データを更新したのは9/6が最初」であり、「9/1サイトオープン」というのはウソ。
もし「サーバー準備」をもって「オープン」と表現したのならば、上記インターネットアーカイブの「7月にはサーバーが開いていた」という事実とも矛盾する。

仮にも会社の、しかもこれ以外にコンテンツのないトップページでいきなり虚偽の内容。
とてもまともな会社と思えないのは当然だろう。続きを読む
posted by 大道寺零(管理人) at 01:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | のまネコパクリ問題