2009年02月16日

「クラブ」のアクセントことば

数日前NHKのニュースを流していたところ、大学生が大麻でパクられたというニュースの中で、場所として「クラブ」が登場。その時のアクセントが、一般的な「ラブ」ではなく、若者言葉(とはいえもうこの呼び方が登場して10年以上は経つと思うが)としての「クラブ」だったので、「NHKのアナウンス部的には、ニュースで"クラブ"と言うのはアリってことになってるのか!」とちょっと驚いた。

言うまでもなくこの場合の「クラブ」とは、1990年代後半から「ディスコ」の呼称に取って代わった"DJの流す音楽や踊りを楽しむための、飲食店"のことで、アクセントを変えることで、「人が集まる場所」や「高級な夜のお店」の「ラブ」と区別されているもの。
ニュースなどの「公式」なアナウンスの場でもやはり、区分のためにそうした限定的なアクセントを使うこともあるという例なのか?と思ったのだった。

今やけっこうな年配の人でも、「クラブ」のアクセントやその意味するものをご存じとは思うのだが、高齢の方の中には、アクセントの違いに疑問を抱く方もいるかもしれない。

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posted by 大道寺零(管理人) at 21:02 | Comment(3) | TrackBack(0) | ことば

2009年02月02日

常用漢字追加案191字ことば

以前各所で取り上げられて話題になった「俺」や、落とされる可能性大とされていた「淫」などの漢字も入っている。
あくまでこれは「追加候補」であって、絞り込みはまだこれから先のこと。

 文化審議会国語分科会は27日、社会生活で使う目安となる常用漢字表に新たに「岡」「俺」など191字を追加し、「匁」「錘」など5字を削除する新常用漢字表(仮称)の試案を審議し、了承した。3月と秋ごろにそれぞれ意見公募をし、修正を検討して来年2月の答申を目指す。

 パソコンなど情報機器の急速な普及に伴う漢字の多用化を踏まえた見直しで、「鬱」といった難字や「籠」「麓」など筆画数が多い字も入れた。1981年告示の現行表1945字から約1割、186字増え2131字になる。

 現行表と同様、固有名詞にしか使われない漢字は原則除いたが、都道府県名の「茨」「埼」「阪」「岡」や近畿の「畿」、韓国の「韓」などは公共性が高いとして追加。

 「挨」「拶」は熟語としての使用頻度が調査で高かったため含めた。

文化審、191字追加案を了承/新常用漢字表、来年答申へ ―四国新聞社

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posted by 大道寺零(管理人) at 12:48 | Comment(30) | TrackBack(0) | ことば

2008年08月03日

「冥福」の是非ことば

前エントリで書いた赤塚不二夫氏の訃報を知ったサイトの一つで、「ご冥福をお祈りします」と書いた文がわざわざ打ち消し線で消された上で、その根拠として以下のブログのリンクが示されていた。

極東ブログ: 「冥福」は祈らない

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posted by 大道寺零(管理人) at 12:27 | Comment(9) | TrackBack(0) | ことば

2008年07月14日

俺をめぐる争いことば

常用漢字改訂、「俺」で大モメ(スポーツ報知- Yahoo!ニュース)


 文化審議会漢字小委員会の常用漢字表改定作業が、来年2月の最終案作成に向け大詰めに入る。現在の1945字からどれだけ増やすかが焦点。第2次追加案に残った188字の中では意見の隔たりが大きい漢字もあり、絞り込みには、まだ曲折がありそうだ。特にもめているのが「俺」という漢字。普段の生活ではごく普通に使われているこの字も「子どもに教えるべきものか」などとの意見もあり、結論は先送りされている。


このニュース、掲示板やブログ等を見ると曲解・誤解している人も少なくないようなので簡単におさらいしておくと、

「俺」という漢字はそもそも現在常用漢字ではない
・今度常用漢字を増やすにあたって、その中に入れるかどうかの候補の絞り込みの段階で議論されている

のであって、

・常用漢字から「俺」を外すという話ではない
・現在より「俺」という字の扱いが悪くなるということでは(多分)なく、いわゆる「言葉狩り」と同列に論じるには早い段階

ということ。

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posted by 大道寺零(管理人) at 16:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | ことば

2008年07月13日

舌鼓ことば

「舌鼓」=「した」+「つづみ」なので、「したつづみ」が当然正しいのだが、NHKのアナウンサーですらそう発音するのを聞くことは稀な気がする。ましてバラエティやら旅番組・食べ物番組では「したづつみ」以外の読み方はほとんど耳にしない。

「したつづみ」って、そんなに発音しづらいとは個人的に思わないのだが…
なお、IMEにおいては「したづつみ」では変換できない。

国語表記事典(角川書店)にも誤りと明記してある。

なお、「腹鼓・舌鼓」の場合、本来は「はらつづみ・したつづみ」である。
[ハラズツミ・シタズツミ]にもなるが、誤りである。

(「鼓」の項)
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posted by 大道寺零(管理人) at 00:34 | Comment(3) | TrackBack(0) | ことば

2008年06月11日

「味わう」の誤用ことば

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↑のコマは単なる名場面です。
石川漫画においては、こうしたセリフの後は、「●●の苦しみを味あわせてやる」とか言っておきながら3倍返し・5倍返しでお見舞いするのが慣例です

で、今回は「味あわせる」という表記について。

ドラマのセリフやCM・ニュースの字幕、新聞などでもしょっちゅう
「味あわせる」
「よく味あわないと」

という表現が出てきて、いつも相方と
「もとの動詞が『味わう』なのだから『味わせる』が本来のはずなんだが、テレビ・ラジオや紙媒体に至るまで、ほとんど「味あわせる」になっちゃってるよな」
と話題にのぼる。

結論から言えば、やはり「味わわせる」が本来の表記であり、「味あわせる」は誤用、ただしかなり定着してしまった誤用である。

Googleで「味あわせる」を検索した場合も、「もしかして"味わわせる"」とガイド機能が働く。
ちなみに検索結果(文脈を無視した単純検索)では

「味わわせる」=42400件
「味あわせる」=44800件


と、意外に拮抗しつつも、本来誤用である「味あわせる」の件数が正しい活用を凌駕していた。

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posted by 大道寺零(管理人) at 14:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | ことば
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