「皇帝の字の記録は、残っている方が珍しい」らしい。
特に生まれながらの皇帝、直系の血筋である場合は特に。
確かに物心ついた頃には「太子」「殿下」とか、あるいは立太子していなくても早々に「●王」に封じられるのでそちらで呼ばれるだろうし、即位すれば勿論「陛下」とかになるわけだしなあ。
光宗の父親、前帝である孝宗については、本紀にちゃんと「元永」と字の記述があり、確かにこれは珍しい方。
というのも、孝宗の前帝である高宗の子ではなく、別系統(北宋太祖の系譜)から養子に入り皇帝になった(=高宗に嫡子がいれば皇帝になれなかった)人物なので、そうした記述がわりと充実している(名も何度か変わってるし)んだろうなと思う。